スターバックスの歴史について
現在日本国内だけでも1300以上の店舗が存在するスターバックスコーヒー。
こちらでは通称「スタバ」でも親しまれる巨大コーヒーショップが歩んできた歴史をご紹介していきます。
会社の歴史を知るだけで普段飲んでいるコーヒーの味が少し変わるかもしれませんよ。
名前とロゴの由来
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「スターバックス」の名前は、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に登場する捕鯨船ピークォド号の副船長スターバック一等航海士(Starbuck)と、シアトル近くにあるレーニア山にあったスターボ(Starbo)採掘場に由来します。
企業ロゴにはスターバックスの名前に由来する船乗りと縁深いギリシャ神話に登場するセイレーンが用いられています。
セイレーンとは、上半身が人間の女性、下半身が鳥の姿をしている設定の海の怪物のこと。
http://greek-myth.info/Odysseia/Sirens.html
創業〜1987年までのロゴはセイレーンの2本の尾がしっかりと描かれていましたが、92年には少し枠に隠れ、2011年〜現在には外枠のSTARBUCKS COFFEEの文字がなくなりました。
このように年月を経てロゴが変るたびにセイレーンの姿も変化していきます。
またシアトルにある第1号店のPike Place店は、開店登場のブラウン色調とデザインを採用しており、他のチェーン店とは全く異なるものを使用しています。
1971年シアトルにて開業
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スターバックスの歴史は1971年、ワシントン州、シアトルにて始まります。
初期の企業メンバーはジェラルド・ジェリー・ボールドウィン、ゴードン・バウカー、ゼブ・シーグル、アルフレッド・ピート。
起業当時はカフェ営業せず、コーヒー豆を焙煎する小さなコーヒー豆の販売会社でした。
1982年、革命児ハワード・シュルツ入社
スターバックス社の現CEOとなるハワード・シュルツが入社したのは1982年。
コーヒーやエスプレッソに事業としての潜在性を感じたハワード・シュルツ氏はスターバックス社のマーケティング部門の役員として入社しました。
シュルツは1983年に出張でミラノを訪れた際、現地のエスプレッソ文化に感銘を受け、それを本国のシアトルでも事業展開出来ないかと考えスターバックスコーヒー社でも商品販売化していきます。
またエスプレッソだけでなく他のドリンク販売も提案し、店舗にて販売するようになりました。
しかしそれまで焙煎を専門に営業してきたスターバックスコーヒー社にはシュルツ氏の提案を100%受け入れる寛容さは無く、当時のスターバックスに限界を感じたハワード・シュルツは同社を退社することとなります。
シュルツがイル・ジョルナーレを開業
スターバックス社を退社したシュルツはすぐにイル・ジョルナーレ社を設立し、自分が思い描く新たなコーヒー・エスプレッソ事業を展開していきます。
これが今のスターバックスコーヒーの原点とも言えます。
シュルツの思い通り、イル・ジョルナーレは女性を中心とした若者たちに人気を得て事業的にも大成功を収めました。
そして1987年、シュルツはイル・ジョルナーレの成功で収めたお金と地元の投資家の協力を経てスターバックスコーヒー社の資産及びロゴを400万ドルで購入。
この買収を機に、社名を現在の「スターバックス社」へと改名しました。
そしてハワード・シュルツ氏はめでたくスターバックスコーヒー社の最高経営責任者となりました。
1980年代の後半はイタリアのファッションや食事文化がアメリカで流行していたため、
イタリア式のエスプレッソを扱うスターバックス独自のスタイルは「シアトル系コーヒー」と呼ばれるようになり、瞬く間に店舗を増やしていきます。
シアトル系コーヒーの流行にあやかり、同様のスタイルの店舗が姿を現したのもちょうどこの頃でした。
1996年、日本初上陸!
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スターバックス社が日本に進出したのは1995年。
米国スターバックス社の国際事業部門を担う子会社、スターバックス コーヒー インターナショナル社と日本の小売・飲食店業 株式会社サザビー(現:株式会社サザビーリーグ)が、
日本における店舗展開を目的とする合弁事業で提携を結び、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社が設立されました。
そして翌年1996年10月、日本第1号店となる「銀座松屋通り店」をオープンしました。
スターバックス コーヒーの店舗としては、北米以外の新市場における初の店舗となり注目を集めます。
それから瞬く間に店舗を増やし、現在は南は沖縄、北は北海道まで1300を超える店舗を展開しています。
スターバックスコーヒー店内の特徴
http://top.tsite.jp
スターバックスコーヒーの店舗はどこへ行っても静かで寛げる落ち着いた雰囲気があります。
それには
ソファ、落ち着いた照明など長居したくなるようなインテリア
通りに面したオープンテラス
店内全面禁煙
フレンドリーな接客
という徹底したコンセプトがあるから。
だから長居したくなりますし、また来たいという気持ちにもなるのです。
どこへ行っても高品質かつフレンドリー、それでいてくつろげる空間が話題を呼び、日本国民にも愛されるカフェとなりました。
現在も国内だけで年間100店舗近く数を増続すスターバックスコーヒー。
今後の展開も楽しみです。