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【オワコン】スマホゲーム (ソシャゲ) 市場の今後

投稿日:2017年2月2日 更新日:

スマホゲームのランキングが、ここ 1 年くらい変わり映えしなくなってきました。上位のメンツは常連ばかりです。

スマホゲーム開発の現場にいたことがあるので、ランキングが入れ替わらない原因を考察してみます。

市場戦略の変化

5 年前の 2012 年頃は、スマホゲームも新興市場で、

いわゆるポチポチゲー (カードをポチポチするだけのゲーム) なら開発費が非常に低コストだったのです。

 

  • リリースしてみて感触がよかったら伸ばし方を考える
  • ダメだったらサービスクローズ

 

という戦略が使えたのですが、

最近は開発費が家庭用の据え置きゲーム (コンシューマーゲーム) と大差ないくらいに膨らんでおり、スマホゲーム開発会社は簡単に開発できなくなってきています

 

そのため、利益回収できるかどうかを綿密に考えないといけないため、おいそれとリリースできないのです。

 

開発費が高い = 新規参入が難しい

 

ということで、ランキングに変化がないのです。

 

開発費用の高騰

で、開発費がどのくらいかというと、最近のスマホゲームは、

 

1 本 10 〜 20 億円 !!

 

これがどのくらいのコストかというと、

大作コンシューマーゲームと同程度なのです。

 

● 40億の場合

少し前の時代をイメージして、大手企業の完全内部制作で人月単価100万と考えると4000人月になります。

100人で40カ月(3年と4カ月)といった感じでしょうか。

実際にはコアメンバーでスタートして少しずつ人が増えて量産期間に最大人数になって調整期間あたりでどんどん人が抜けていく‥という感じで人数も変動するので、そんなに単純ではないと思いますが、大ざっぱにイメージする分にはこんな感じで良いと思います。

この規模、40億でも超大作ですね‥!

おおまかな開発コストの計算方法

 

ちなみに、「海外サイトが選ぶ『最も開発費が高いゲーム』TOP20」を見ると、

19 位の 「ファイナルファンタジー 8」ですら、約 65 億です。

 

簡単にチョチョイと開発できてそうなスマホゲームですが、

 

スマホゲーム 3 本で、ファイナルファンタジー 1 本

 

と考えると、

現状のスマホゲームの開発費の、膨らみっぷりが分かりやすいのではないでしょうか。

 

高品質化と開発期間の長期化

高品質化や開発期間が長くなっていることが、開発コスト上昇の要因の 1 つです。

 

高品質化

キャラクターデザインが精密になったり、3D が標準となってきたことで、

スマホゲームに求める品質がコンシューマーと大差ないものになっています。

開発期間の長期化

前に話した通り、スマホゲームも、企画時から利益回収を考慮しないといけなくなったため、開発期間も長期化せざるえない傾向があります。

 

昔は数ヶ月で開発できていたスマホゲームですが、最近では 1 年以上開発期間がかかるケースも普通になってきました。

 

開発品質が上がり、開発期間も伸びたら、そりゃ開発コストが上がるのも当然です。

 

開発だけでなく運用もある

ご存知の通り、スマホゲームは「発売して終わりではない」のです。

ユーザーを飽きさせない工夫をしないといけなく、アップデートイベントを常にやり続けないといけません。

 

開発チームの約半分はそのまま運営チームとなっているケースも多く見られ、多大な運営コストは純利益を更に圧縮する要因になっています。

 

Apple, Google への手数料

2012 年頃の新興期は、スマホを使うものの、 WEB ブラウザでゲームするものが大半でしたが、最近は スマホアプリ形式のゲームがほとんどです。

 

ユーザーがスマホアプリに馴染んでいるので「アプリで開発しないと売れない」という市場原理なのですが、問題はスマホアプリの手数料です。

 

Google Play や iTunes Store といった、アプリストアにスマホゲームを掲載すると、

 

売り上げの約 3 割

 

を Google, Apple に払わないといけません。場所代みたいなものですね。

 

3 割は大きいですよね・・・。

従来 WEB ブラウザで発生しなかった、この 3 割手数料 もスマホゲームの利益率を縮める要因なのです。

 

開発コストの回収方法の違い

また、コンシューマーゲームとスマホゲームの利益回収の仕組みの違いもあります。

 

コンシューマーゲームはソフト本体代金の約 4 割が利益となるのに対して、スマホゲームは課金からのみ利益が発生します。

 

コンシューマーゲームは発売・出荷さえすれば利益を回収できるのに対し、スマホゲームは売れないとまったく回収できないということが起こり得るのです。

※売れないサービスはマジで課金率低いです・・・

 

つまり、同じ開発費 20 億の場合でも、それを回収できる期待値が全然違うのです。

 

従来は、

  • コンシューマーゲーム: 開発コスト【高】、利益回収【高】
  • スマホゲーム: 開発コスト【底】、利益回収【底】

で、

一長一短だったものが、

  • スマホゲーム: 開発コスト【高】、利益回収【底】

となり、スマホゲームは、

「開発費用がすごくかかるけど、利益回収できるか怪しい」という、開発会社にとっても博打サービスになりうる可能性が非常に高い世の中なのです。

 

まとめ

スマホゲームも品質で争う時代になり、

その結果「品質と開発コストは上がるが、利益率は下がる」という、もう美味しい市場ではなくなってきています。血で血を洗う、レッドオーシャン状態ですね。

 

かといって、課金単価をあげればユーザーは確実に離れていくわけで、身動きできない状態になっているようにも見えます。

 

ここまで書くとわかる通り、スマホゲームはもう新規参入の余地がないのが現状です。

 

ですが、30 年余りのゲームの歴史を見ると常に繰り返されてきたことでもあります。

※ハードなんて何度入れ替わったことか ・゚・(ノД`)・゚・

 

ゲーム開発市場は、また新たなブルーオーシャンを見つけて、盛り上がりを見せて続けてくれることを期待したいと思う今日この頃です。

※アメリカに市場操作されている現状はちょっとよくないと思うよね!

 

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