偉い人たち向けに、今進めているプロジェクトの企画をプレゼンする会議がありました。
プレゼンとはいえ、本格着手はしていないため、
現在の方針や工数をザックリとお伝えする程度の場と聞いており、チェックポイントとして通過しておかないといけない会議です。
資料もわざわざこの会議用に作る必要もなく、既存のものをツギハギしたものでよいとのことです。
といってくれますが、
既存の資料も情報が最新版になっていないため、ツギハギの過程で結局ほとんどのページが作り直しになってしまいます。
偉い人たちに誤った情報を伝えるのもマズイですし。
お上の人たちはプロジェクトの経緯や目的を覚えていない可能性も高いので、
目的や経緯を伝えるページを作ったり、理解しやすいようストーリーの流れも練ります。
これだけの作業で 3 日ほど消費してしまいました。
数日前に完成した資料を会議を仕切る人に提出し、事前に会議参加者に資料が配られます。
質問内容などは事前にいただくようにし、会議前までにこちらから回答することで、会議時間をなるべく短縮しようという意図です。
ここは国会か!!w
が、全然質問がこない\(^o^)/
「資料だけで伝わって、質問ないなら会議しなくてよくね?」と余裕ぶっこいてたら、
開始 1 時間前に続々と質問が届きます・・・。
1 時間前に質問投げられても答弁の用意間に合うわけないじゃん\(^o^)/
でもがんばって用意しましたよ!!
いざ挑んだところ、
偉い人たちは自分たちが主役の会議の趣旨をわかっていない様で、ザックリ内容を伝えるための会議なのに、「これが足りない!」「見積りが粗すぎる!」など、ものすごく細かいツッコミばかりです。
そりゃザックリ伝えるための会議用に作った資料なので、細かい要件について触れているわけがないのです。
そして「これから数ヶ月かけて、その細かいツッコミを考えることに着手します」という報告もこの会議の趣旨なのです。
これから考えるべき内容なのに、今突っ込まれても答えれるわけがないのです。
下っ端は会議の趣旨に則って、神経質に趣旨に合うよう準備をしても、
主賓たちは自分たちの思いついた意見をポンポン言ってくるので、会議の内容はブレまくるし、多大にかかった準備工数がまったく活かされませんでした。
そしてせっかく 1 時間前に用意した答弁内容にはまったく触れられない・・・(笑)
お昼ご飯食べずにがんばったのはなんだったのか (笑)
サラリーマンなんてこんなもんなんです。
若い頃は与えられた仕事を一生懸命やりさえすれば成果になるし、評価もされます。
一生懸命やることが正解なのです。
それが中堅になり、偉い人たちと関わる機会が増えると、一生懸命やってもそれが評価に結びつくとは限りません。
なにぶん気分や機嫌で判断が変わる人たちなので、どんなに綿密に対策をとっても NG 判断されることもあり、正解のない世界になります。
理不尽極まりないです。
サラリーマン歴が長くなると理不尽なことだけが増えていきます。
むしろ「日々の理不尽をどう処理するかが」仕事のポイントといってもいいくらいです。
上に行けばいくほど理不尽の度合いは上がっていき、納得のいかないことだらけの世界で生きていくことになります。
そして理不尽の濃度に応じて給与は上がっていくわけで、高給の代償として答えのない世界に足をつっこんでいるわけです。
ボクはこれ以上納得のいかない世界に行くのは勘弁なので、給与もポジションも今のままでかまわないと考えています。
ここまでサラリーマンを dis ってきましたが、
それなら「フリーランスのがいいよね!」と思ってしまいがちですが、フリーランスの場合はもっと理不尽の度合いが酷くなります。
- 納期直前での仕様変更
- 追加要件の詰め込み
- 納期の短縮
- 受注した後の値切り
などなど。
サラリーマンなら法律や企業に守られているいるため、本人の強い意志さえあればある程度は理不尽を拒否することができますが、
フリーランスの場合は、受発注の関係で低い立場になるため、やむをえなく受け入れないといけない理不尽の量はグッと増えます。
サラリーマンも理不尽ですが、
フリーランスはそれ以上に理不尽に溢れた世界なので、よほどの自信がある場合を除いては安易に挑戦してはいけないのは明らかです。
社会に属している限り、理不尽から逃げる術はないのかもしれません。
結論
「ストレスのないフリーランスを目指そう」
「セミリタイアしよう」