東野 圭吾 「プラチナデータ」の書籍レビューです。
読みやすさ: ★★★★☆
世界観: ★★★☆☆
感動: ★☆☆☆☆
シナリオ構成: ★★☆☆☆
予想外の結末: ★☆☆☆☆
総合評価: ★★☆☆☆
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
うーん、ダン・ブラウンと松岡圭祐を足して割ったような作品でした。
→ 主人公が犯人役にされてしまい、逃げ回りながら真犯人探すあたり。
せっかく DNA を話のメインにするなら、遺伝子工学などを深く語ってほしかったところ。
「DNA の情報さえあればなんでもわかる (`・ω・´)キリッ」って程度だったので、いろいろと短絡的だなっと。
SF というわりには情景描写は現代だし、設定も中途半端感がありました。
シーンの切り替わりがけっこう激しいのですが、その割に伏線も少なく、終了間際で「まじかよ!?」みたいなところも特にありません。
ボクは、東野圭吾にそれを期待しているんですよ!!
半分過ぎたあたりからは展開が非常に早く、
後半になるともっと話の進む速度が早くなります。
いつも東野圭吾読んでて思うんですが、
この人序盤は厚いんですよね、話の内容が。後半になると急にアクセル入る感じ (笑)