コーヒーを淹れる際にもっともポピュラーなのがペーパードリップ。
美味しいコーヒーを手軽に淹れる手段として広く普及しています。
簡単に誰でもできるペーパードリップですが、ちょっとした点に気をつけるだけで、
グッと美味しいコーヒーを淹れることができます。
今回はそんなペーパードリップをより充実したものにする3つのポイントを紹介いたします!
ペーパードリップ 3 つのコツ
新鮮なコーヒー豆を用意する
美味しいコーヒーを楽しむために最も重要なポイントが、”新鮮な豆を使う”ことです。
コーヒー豆を購入する際は、焙煎日がわかるパッケージを使用しているショップや、
店頭で焙煎日を説明してくれるショップを利用しましょう。
コーヒー豆は生モノなので、
焙煎した後はどんどん炭酸ガスが抜け、酸化が進み、劣化していきます。
酸化が進んだ豆から淹れたコーヒーの味は、とても酸味がつよく”酸っぱい”と感じるほどです。
「コーヒーが苦手」「美味しくない」と敬遠する方の中には、
この古い酸化の進んだコーヒー豆から淹れたコーヒーの味の記憶が強烈に脳裏にこびりついている方も多いのではないでしょうか。
古いコーヒー豆では、豆本来がもっている心地よいフレーバーとしての酸味はもちろん、芳醇な苦みやコク、後味の甘さなどを感じることができません。
また”豆のまま”で購入し保存することも重要です。
豆をミルやグラインダーで粉砕すると炭酸ガスが抜け、表面積も増大するので急激に酸化が進みます。
焙煎士が意図したコーヒー豆の味を楽しみたいなら挽いていないコーヒー豆を用意し、淹れる直前に挽くと美味しいコーヒーを味わえます。
コーヒー豆は1ヶ月で飲みきれる分量を購入し、冷暗所で保存すると美味しさを保つことができます。
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好みの焙煎度合いを探る
コーヒーの味の大きな部分を占めるのが、ボディと呼ばれる苦み成分です。
コーヒーは日常的に嗜好する飲み物なので、
自分に心地よい苦みを把握しておくと飽きることなく、長く楽しむことができます。
苦みは焙煎の度合いに左右されることが大きく、
深ければ苦くなり、浅ければ苦みが抑えられた味になる傾向があります。
いろいろなコーヒー豆を試していく中で、好みの味の銘柄を見つけたら、
その焙煎度合いを確認し、実際の豆の色をよく観察しましょう。
できれば豆を使い切らずに数粒をサンプルとして保存しておくと、
その後購入した豆と比較できるので便利です。
その好みの豆の焙煎度合いをベースにして、似た焙煎度合いの銘柄を試していくと
より心地よいフレーバーのコーヒー豆を追求していくことができます。
温度に気を配る
一般にペーパードリップに適したお湯の温度は、92〜96度ぐらいと言われています。
100度の沸騰しているお湯や、あまりにぬるいお湯だと雑味が出ます。
キッチン用の温度計で管理するのがベストではあるのですが、毎回キッチリと計るのはなかなか骨が折れるものです。
そういう場合は、沸騰した状態から火を止めて、一呼吸置いて少し冷ました程度のお湯、
もしくは沸騰したお湯を別のポットに移し替えた程度のお湯を用意するのがよいでしょう。
またコーヒーは60度程度で味わうのが、もっとも適していると言われています。
熱すぎると風味がわからず、冷めていると雑味を感じます。
冬のキッチンなど室温が低くカップやサーバーが冷え切っている状態だと、
抽出時や注いだときに急激にコーヒーが冷えてぬるくなるので、事前にカップやサーバーにお湯を注いで温めておきましょう。
【実践】ペーパードリップの方法
それでは上記のポイントに気を配りながら、
取り扱いが簡単なメリタ式のドリッパーで淹れていきましょう!
メリタ式のドリッパーの特徴は、抽出口の穴が1つだけという点です。
抽出液の流れが一定になるので、お湯を入れさえすれば同じ濃度のコーヒーを安定して作れます。
抽出分のお湯を一度に投入し、後は待つだけというお手軽さも人気の秘密です。
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step
1ペーパーフィルターを用意する
お湯を沸かしながら、ペーパーフィルターの圧着してある部分を折っていきます。
側面と底面で互い違いになるように折ります。
こうすることでフィルターがドリッパーにフィットします。
step
2ドリッパー、サーバー、カップを用意する
サーバーやカップが冷えているようならお湯を注いで温めておきます。
温まったら忘れずにお湯を捨てましょう。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。
step
3コーヒー豆を挽いて投入する
計量した新鮮な好みの焙煎のコーヒー豆をグラインダーで中細挽きにします。
コーヒー1杯分(約140cc)に対してコーヒー豆約10gが目安となります。
コーヒー粉をフィルターの中に投入します。
蒸らしにムラができないように、ドリッパーを振って粉の表面を平らにならします。
step
4少量のお湯を注入し、粉全体を湿らせる
90度ぐらいのお湯を細くやさしく注いでいきます。
“の”の字を描くように注ぎ、粉全体を湿らせます。
サーバーにポタポタとコーヒー液が落ちてくるぐらいの分量がベストです。
このときペーパーフィルターの縁にお湯をかけてしまうと、
お湯の流れにムラができてしまうので縁にはかけないようにしましょう。
step
5蒸らす
注いだ後、30秒ほどそのまま蒸らします。
step
6分量のお湯を注ぐ
メリタ式なので蒸らしが終わったら分量分のお湯を一度に注ぎます。
90度ぐらいのお湯を粉の中心にたっぷりと注いでいきましょう。
メリタ式はお湯の注入方法が単純なので、味が安定するメリットがあります。
step
7ドリッパーを外し、カップに注いで出来上がり!
予定の分量を抽出したら、ドリッパーを取り外します。
最後のほうの抽出液は雑味の原因にもなるので、なるべくサーバーに入れないようにしましょう。
カップに注げば、レギュラーコーヒーの完成です!
挽き加減やドリッパーの種類によっても濃度や味、フレーバーが変化するので、
自分の好みのペーパードリップを試行錯誤して追求しましょう。
まとめ
美味しいコーヒーを淹れるには“鮮度”、“焙煎度合い”、“温度”の管理が重要です。
お手軽なペーパードリップでもこれらの3つのポイントに気をつけると、
安定して満足のできるコーヒーを味わうことができます。
ぜひ参考にして充実したコーヒーライフを満喫してください!
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