借金返済と貯金どっちを優先するべきか

投稿日:2017年6月1日 更新日:

任意整理中に繰り上げ返済するべきかどうかを考えました。

任意整理とは?

任意整理とは、裁判所を通さずに、貸金業者などと直接交渉することで、借金を減額する方法です。

そして、過払い金を借金返済に充てることで、借金の残高を減らし、その後は3〜5年程度で元本のみを返済していきます。

 

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債務整理の種類とデメリットを教えてもらいました【アース法律事務所監修】

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任意整理中の繰り上げ返済のメリット

一般的な借金の場合、繰上げ返済を活用し、なるべく早く返済することがよいとされています。

 

では、任意整理の場合はどうでしょうか。

 

結論からいうと、

 

任意整理の繰上げ返済にはメリットがありません!!

 

理由は簡単で、

任意整理中は利息がゼロになり、元本のみの支払いになるからです。

 

通常の借金で繰上げ返済が勧められる理由として、

返済期間が長いほど利息が多くなり、繰上げ返済することで将来発生する予定の利息を抑えることにあります。

 

それに対して、

任意整理中は利息がなく元本のみの返済になるため、繰り上げ返済してもしなくても、最終的な支払総額に差はありません

 

そのため、任意整理中に繰上げ返済することで金銭的なメリットは特にありません。

メリットをしいて挙げるなら、借金が早く減っていくことでメンタル的な意味での開放が得られることでしょうか。

 

繰り上げ返済より、ローリスク投資のほうがオススメ

先ほどから述べている通り、任意整理中の借金の利息はゼロになります。

 

そのため、余剰資金があるようなら、繰り上げ返済に充てるより、

資産運用に充てるほうが資産増に繋がり、また緊急時はそこから切り崩せるメリットがあります。

 

ここで大事なのは、資産運用はローリスク投資で行うことです。

 

資産運用・投資というと、株・FX・バイナリーオプションといった、ハイリスクハイリターンのものを想像しますが、

 

それらとは違い、ローリスク投資は、確定拠出年金・国債・純金積立・インデックス投資など、リターンが少ない (年利1 〜 5 % 程度) 代わりに投資元本が大きく割れるリスクが低いものになります。

 

自分が毎月行っている投資信託の積立もローリスク投資に該当します。

 

積み立て (セゾン投信) (2017 年 5 月) 【8 ヶ月目】

積み立て (eMAXIS Slim) (2017 年 5 月)

 

シミュレーション

自分の任意整理のケースを使って試算してみます。

 

  • 負債: 560 万円
  • 毎月返済額: 9.9 万円
  • 返済回数: 60 回

 

年間 30 万円の余剰資金がある場合、

返済中 3 年後負債・純資産がどのような状態になっているか比較してみます。

 

「繰り上げ返済」に充てた場合

  • 負債: -1,235,000
  • 純資産: -1,235,000

「資産運用 (年間利回り 5 %)」に充てた場合

  • 負債: -2,135,000
  • 資産: 945,750
  • 純資産: -1,189,250

 

資産運用に充てたほうが、3 年後の純資産が 45,750 円多くなります。

「たった 4 万円」と思うかもしれませんが、借金返済生活にも関わらずに得た 4 万円のアドバンテージはとても大きいと思います。

 

また資産が存在するというのが大きなポイントです。

 

任意整理中は新たな借入ができなくなるため、

もしものとき (「急病で働けなくなった」など) に現金を調達する手段が限られてしまいます。

 

資産がある場合、

緊急時でも、資産を切り崩して返済に回すことができるため、「返済ができなくなる」ことを防ぐことができます。

 

任意整理中に返済が滞ってしまうと、債権者から残額を一括請求されてしまうという最悪の事態が発生してしまいます。

これだけは何としても防がないといけません。

 

このように、余剰資金を繰上げ返済より、資産運用に回したほうが、

資産増だけでなく、緊急時のリスクヘッジにもなります。

 

返済が順調になっているときほど、返済を急ぎたくなりますが、

緊急時に借金ができない立場であることを忘れずに、リスク回避を心がけましょう。

 

銀行預金と積み立て

「銀行預金でもいいじゃん?」と思うかもしれませんが、

個人的には投資信託などのローリスク商品の積み立てがオススメです。

 

多重債務で任意整理に至った経緯は人それぞれだと思いますが、

共通する点は以下 2 点ではないでしょうか。

 

  • お金の管理ができない
  • 浪費の抑制が効かない

 

借金生活が長かった方は、任意整理したとしても管理能力がまだ未熟なため、

銀行預金していたとしても、結局のところ気軽に引き出してしまうのではないでしょうか。

 

投資信託で証券口座に積み立てた場合、銀行口座と違い、解約や入金に数日かかるため、気軽に引き出せなくなります。

 

そのため簡単に引き出してはいけない自身の資産として徐々に認識していけるようになり、結果として貯蓄体質」が徐々に備わってくることに繋がります。

 

まとめ

・繰り上げ返済するよりは、とにかく貯蓄!!

 

・貯蓄して、返済中の緊急時にも耐えれるようにしよう!!

 

・貯蓄クセをつけて、借金生活に逆戻りしないようにしよう!!

 

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