年金について知る
年金と聞くと「納めているけど、結局損するもんなんでしょ?」とか「今後更に受給年齢が引き上げられるかもしれない」くらいしかイメージがなく、「具体的な受給額はその時にならないと分からないもの」と変な勘違いをしていました。
しかし日本年金機構の WEB サービス「ねんきんネット」を使うと
自分が今までに納めた年金の合計額
今納めるのを止めた場合、65 歳からいくらもらえるのか
定年まで納め続けた場合、65 歳からいくらもらえるのかシミュレーション
などなど、年金についてかなり正確な数字が分かるようになっています。
ねんきんネットの利用登録
ねんきんネットの利用登録は下記からすることができます。
利用登録には「基礎年金番号」が必要になります。
「基礎年金番号」の調べ方は以下の 2 種類あり、
ねんきん定期便を見る
年金手帳を見る
サラリーマンの方は会社に年金手帳を預けている都合上、ねんきん定期便から基礎年金番号を調べるのが手っ取り早いと思います。
もしねんきん定期便が残っていない場合、年金機構では基礎年金番号を教えてくれないため、勤めている会社に問い合わせましょう。
ねんきんネットの利用登録をすると、自宅宛にログイン用の ID が郵送されてきます。
そのため、ねんきんネットが使えるようになるまで 5 日ほど見込んでおきましょう。
ねんきんネットにログイン
無事 ID が届いたら、ねんきんネットにログインします。
年金記録を調べる
「年金記録の一覧表示」タブをクリックすると、これまで納めてきた年金記録が全て閲覧できます。
「何歳のときにどの会社にいて、いくら払ったか」という情報が事細かに書かれています。
納付額の合計も書かれており、
自分の場合 20 -34 歳で「4,990,181 円」を納付しています。
(余談) マネーフォワードとの連携も可能
ねんきんネットですが、家計簿アプリのマネーフォワードと口座連携することも可能になっています。
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ラクチンな上に優秀!「Money Forward ME (マネーフォワード)」の優秀すぎる機能を紹介
口座連携するとこれまでの納付額が資産として計上されてしまうので、
自分の場合資産が 500 万円プラスになり、資産のほとんどを年金が占めるというカオスな状態になってしまいました・・・。
「年金を自分の資産にするか否か」は人それぞれかと思いますが、
自分の場合は、今すぐ使える資産ではないので資産として含めないようにしています。
マネーフォワード
このブログの家計簿・資産管理は "マネーフォワード" を使っています ( ・ㅂ・)و ̑̑

年金の受給見込額を調べる
「年金見込額資産」タブから、老後にもらえる予定の年金受給額をシミュレーションすることができます。
シミュレーションの方法は 3 つ用意されており、
お任せ試算や独立やリタイアを想定した細かい試算もできるようになっています。
今回は「今のまま 60 歳まで勤めたらどうなるのか」という「かんたん試算」で受給見込額を試算してみます。
今の収入のまま年金を納め続け 60 歳で定年を迎えた場合、
「65 歳から毎月 165,649 円貰える」という試算になりました。
年間にすると 198 万円です。
一人暮らしなら 198 万円もあれば、これだけで生活できそうですねー。
年金は結局お得なのか?損なのか?
1 番気になるのはこれかと思いますが、
「年金を納めても将来の給付額が少ないので払うだけ無駄!!」という方のために、年金ネットのデータを使って、年金は得なのか損なのかを調べてみましょう。
「ねんきん定期便・通知書の確認」タブをクリックすると、
ハガキで届く「ねんきん定期便」と同様の内容を参照することができます。
ここで注目したいのが、赤で囲った部分です。
ここでは現状の納付額を基準にした受給額を確認することができます。
つまり「ここで年金の納付を辞めた場合、65 歳からいくら貰えるか」が分かるのです。
自分の例だと、今まで 500 万円納めた結果、年間 53 万円貰えることになります。
あとは言うまでもなく、損するか得するかは自分の寿命との相談になります。
65 歳から 10 年以上生きることができれば納めた額以上の年金を受給することができますし、それ未満だと損する結果になります。
2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳で、いずれも過去最高を更新したことが27日、厚生労働省の調査で分かった。
仮にたった今から年金の納付を辞めたとしても、
平均寿命 87 歳まで生きると、年金の受給総額は 1,136 万円です。
500 万円納めたのに貰える総額は 1,136 万円です。600 万円以上お得です。
平均寿命まで生きるとしたら間違いなくお得な制度なわけです。
まとめ
年金に関しては不祥事続きのせいか、良いイメージがなく、またメディアの刷り込みもあり、なんとなく損するもの・不透明なものという印象が強いですが、
ハガキで届く「ねんきん定期便」や今回紹介した「ねんきんネット」を参照することで、自分の納付状況や将来の受給額を正確に調べることができます。
※ただし専門用語だらけで非常に分かりづらい・・・・
年金も立派な資産の一部ですので、ぜひねんきんネットで自身の資産状況を確認してみてはいかがでしょうか。