「持ち家」の負債化

投稿日:2017年1月21日 更新日:

「持ち家」or「賃貸」は永遠のテーマですが、

最近は「持ち家」のデメリットを多く語る記事や書籍が多くなってきたような気がします。

 

「持ち家」は資産ではない

 すでに首都圏ですら、郊外の駅からバス便の中古物件では一軒が1000万円を割り込むケースが珍しくなくなっています。築年の古いマンションに至っては、一戸の売却価格が100万円台から200万円台という「クルマ1台」分の価値にしかならないものも目に付くようになりました。
元の記事を読む
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170119-OYT8T50052.html?page_no=2&from=yartcl_page#csidx7644a6e63ee63dfac0a333fa25ca7e4
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ひと昔前なら

「持ち家」ならローンを支払い終わっても資産として残るので、家賃を垂れ流すだけの「賃貸」よりオトク

と誰もが教わったものですが、今の日本の現状では資産として残るは残るものの、微々たるものなんですね。

 

ちょっと計算してみましょう。

  •  購入額: 4000 万円
  •  金利: 1.5 %
  •  返済期間: 35 年

この場合、支払い総額は約 5100 万円です。

これが売却時には、1000 万円以下ということは、ほとんど資産価値ないようなものですね。

35 年間の維持費や修繕費を含めると、ギリギリ収支プラスなるかどうかのラインでないでしょうか。

 

「持ち家」は道具として使い潰すつもりで購入すれば問題ないですが、資産として考えると明らかに損してしまうのが今の日本です。

 

「持ち家」の押し付け合い

 かつては相続が発生すると、残された子供たちの間で、「親の家」を誰が相続するかを巡って争いになると言われました。いわゆる「争続」です。子供たちにとって親の最大の資産は「家」であったからです。現代でも同じように「親の家」を巡って「争続」になりますが、その多くは、誰も欲しくない「家」を子供たち同士で押し付けあう、という構図に様変わりしているのです。
元の記事を読む
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170119-OYT8T50052.html?page_no=2&from=yartcl_page#csidx3749c22f0aee748bd0378be35cd22ba
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本題はこれですね。

そうなんですよ!! 資産価値のないものを残されても子供は困るんですよね・・・。

  • 子供は都市部に住んでいるのに、親の家は地方部
  • 相続した家は処分するしかない
  • でも資産価値はほとんど残っておらず、処分費用だけマイナスになる
  • 処分できず、空き家のまま放置

このパターンです。

買った本人たちは道具として食い潰せたとしても、残った子供たちに負債としてのし掛かるんです。

 

自分も地方出身なので、地元の状況わかっているのですが、ほんとにこれが蔓延しています。

実家周辺でも 5 〜 6 件はこの状況の家が見られます。

※特に北国の場合、使ってもいない家の雪かきのために、子供が 週 2 〜 3 回来ないといけなかったりします

 

子供がメンテナンスしてくれればいいのですが、放置だった場合、周りの住民が代わりにメンテナンスするしかなく、周辺住民に対しての負債になってくるわけです。

 

家を買うときは営業マンや「持ち家神話」にのせられて「資産になるから老後も安泰!!」のところで思考が停止してしまいがちですが、将来的な総コスト (処分までを含めた) まで踏まえて計算しないと身内や他人にも迷惑をかけてしまう恐れがあるということなんですよね。

 

自分も将来この可能性がないわけではないので、親に処分費用は残しておくよう、今から念を押しています・・・。

 

 



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