東野 圭吾 「レイクサイド」の書籍レビューです。
読みやすさ: ★★☆☆☆
世界観: ★★★☆☆
感動: ★★★★☆
シナリオ構成: ★★★★☆
予想外の結末: ★★★★☆
総合評価: ★★★★☆
妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。
ミステリー小説の出来としては、なかなか素晴らしいものでした。
物語の途中に「ん??」と思うような伏線が置いてあったり、
主人公の妻が殺したにしては不自然な状況が盛りだくさんです。
真相解明のための伏線はちゃんと記述されているので、自身で推理したい方には最適な物語です。
概要に「主人公の妻が犯人」と書かれているくらいなので、当然真相はそんな単純なものではありません (笑)
「真犯人が誰なのか」という点では、「この人が怪しいな」「いや、やっぱこいつも怪しい」と考えながら読んでいくわけですが、
最終的にドンデン返しを食らったので、自分的に大好きな展開でした。
そうきたか!?
みたいな。
ミステリー小説なので怪しいポイント満載なのですが、
- なぜ他の親子がこんなにも殺人隠蔽に協力的なのか?
- 親子 4 組みの謎の関係とは?
といった不可解な点は徐々に判明してくるので、後半は一気に読み進めれると思います。
自分は
- 前半: 2 週間
- 後半: 1 日
というように、
後半の真相究明に惹かれて一気に読み込んでしまいました。
物語全体の雰囲気は、同じく東野圭吾が著書の「むかし僕が死んだ家」に似ています。
上記が好きだった人は、好んで読めるのではないでしょうか。