体験者の情報
※注: サイト管理者の体験談ではありません。
- 年齢: 38 歳
- 職業: 会社員。自己破産当時は個人事業主
- 借金の原因: コンビニを開店するために開業資金を借りた。さらに経営に失敗して、赤字経営となり、運転資金を借りた。
- 借入先: 東京スター銀行、日本政策金融公庫、プロミス
- 債務整理前の借金総額: 4950万円
- 債務整理後の返済総額: 0円
- 債務整理後の返済期間: なし
- 相談した弁護士事務所: アディーレ法律事務所
脱サラでコンビニ経営
私は33歳のとき、つまり5年前に脱サラをして、大手コンビニエンスストアのフランチャイズに加盟してコンビニをオープンさせました。
いつかサラリーマンを辞めて、独立したいと考えていたのです。
そこで、国道4号線沿いに大型トラックも駐車できるスペースを確保してある場所に、コンビニをオープンさせたのです。
大型トラックも駐車できるスペースがあれば、昼間だけでなく、深夜の時間帯もお客さんを確保できると考えました。
借金で開業資金を確保
しかし、コンビニをオープンさせるにあたっては、いくつかの困難がありました。
私はすでに埼玉県内に新築分譲マンションを購入しており、東京スター銀行から住宅ローンを3000万円以上借りていました。
手元には200万円程度の貯金しかなく、緊急時の出費を考えると、とてもコンビニのフランチャイズ加盟資金には使えません。
そこで、コンビニをオープンさせるにあたっては、低い金利で無担保でお金を借りることのできる公的金融機関から開業資金を借りることにしました。
日本政策金融公庫から、開業資金として900万円を借りました。
フランチャイズ契約締結後3日以内に入金する必要がありましたので、無事に融資を受けられることが決まったときには安心しました。
そして、コンビニの本部で研修を受け、店のスタッフたちにも研修を受けてもらったあと、いよいよお店をオープンさせました。
滑り出しは好調
当初は、割引キャンペーンなどを展開しましたので、近隣住民も詰めかけてくれましたし、国道を走行しているトラックや乗用車も来店してくれました。
私としては滑り出し順調と思いました。
それから、数ヶ月間はコンビニ本部の指導員も私の店の売上推移を見て「順調ですね」と言ってくれましたので、私は安心していました。
しかし、お店をオープンさせて6ヶ月後に驚くべき事態が出現しました。
ライバル店が出現
私の店の100メートル手前の場所に、コンビニ業界の最大手のお店がオープンしたのです。
まさに驚愕すべき事態でした。
トラックや乗用車は、私の店の前に立地しているライバル店に吸い込まれるようにして入っていきます。
そして、地元住民もライバル店の方へ行ってしまうのです。
赤字転落と追加融資
これをきっかけに私のお店の客足は大幅に減少してしまいました。約40%、売上高が減少してしまったのです。
当然、店は赤字経営に転落ですし、資金繰りも困難となっていきました。
しかし、簡単に店の経営を放り出すわけにもいきませんでした。
コンビニのフランチャイズ契約期間は5年以上の長い期間に設定されており、途中解約するとなると、中途解約金と損害賠償金をコンビニ本部に支払う義務があるのです。
1000万円を超える金額です。
このため、私はコンビニ経営をなんとしても継続しなければならないと必死の気持ちを抱きました。
そこで、日本政策金融公庫に何度か運転資金の融資を依頼し、600万円借りることができました。
常に新鮮な商品を仕入れる必要がありますし、24時間経営ですから光熱費も高額です。
しかし、オープンしてから1年経過しても、売上高が回復する見込みがありませんでした。
最後の追加融資は消費者金融
再度、日本政策金融公庫に出向いて追加融資を依頼しましたが、業績の推移を見せると断られてしまいました。
そして他の銀行や信用金庫に行っても、やはり借りることはできませんでした。
民間の金融機関にとって、私の店の手前に最大手のコンビニが出店したという事実は、融資を実行するにはあまりにも躊躇せざるをえない大きな要素となったようでした。
そこで私は最後の手段として、消費者金融に行ってお金を借りることにしました。
幸い、プロミスからは150万円を借りることができました。
しかし、この150万円はあっという間に運転資金として消え去ってしまいました。
閉店の決断と借金総額
店をオープンして2年が経過して、もはや閉店するしか選択肢はありませんでした。
しかし、いま閉店してしまっては、コンビニ本部に1000万円を超える解約金や損害賠償金を払わなくてはなりません。
この時点で住宅ローンを含めて、借金の総額が4950万円となっていました。
法律相談と自己破産という選択肢
そこで、地元の弁護士会館に有料の法律相談に出向きました。
すると、弁護士からは「ご自宅を手放すことを覚悟されているのなら、自己破産という選択肢があります。自己破産をすれば、コンビニ本部に中途解約金や損害賠償金を支払う必要はありません」と言われました。
そして「自己破産を検討されるなら、債務整理を専門にしている法律事務所をご紹介します」と言っていただけました。
アディーレ法律事務所で自己破産手続き
翌週、さっそくアディーレ法律事務所に出向いて、コンビニ経営に失敗して多額の借金に苦しんでいることを説明し、弁護士会館で弁護士から自己破産を勧められたことを話しました。
この法律事務所の弁護士からも「自己破産なら、借金0円で再出発することができる」と言っていただけました。
ただし「最低5年間は通称ブラックリストに登録されますから、新たな借金はできませんし、クレジットカードも使用できません。現金での生活しかできませんから覚悟してください」と言われました。
そのうえで、弁護士に自己破産の手続きを委任する契約書を締結し、弁護士に委任状を提出しました。
弁護士はただちに金融機関3社に受任通知を送付してくださいました。この手続きのおかげで、私は借金返済をする義務から免れました。
それから私は弁護士から言われて、裁判所への申立書を書いたり、住民票の写しを取得したり、陳述書や債権者一覧表、財産目録などを記載して提出しました。
その後、弁護士から地方裁判所へ自己破産の申し立てが行われました。
それから私が裁判所に呼ばれて、免責申立の内容について裁判官から質問を受けることがありましたが、自己破産の申立から3ヶ月後には免責が許可されました。
自己破産後の生活
おかげで、借金からは解放されましたし、コンビニ経営からも解放されました。
もちろん、中途解約金や損害賠償金を支払う必要もなくなりました。
そのかわり、マンションを手放すことになりました。
私は当面の生活費をのぞく、すべての財産を失い、家賃の安い築20年のアパートへ引っ越しました。
いまは自己破産して3年が経過しますが、建築関係の会社に就職することができ、安定的な収入を得ることができています。
いまの気持ちとしては、自己破産をして良かったと思います。コンビニ経営を続けていても心理的に追い詰められていくだけだったと思うのです。
いまの私は、何も持っていませんが、何も負担感を感じていません。
気持ちの面で、すがすがしさを感じられるだけで、有難いと感じています。
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