犬がネギを食べてしまい、すぐに獣医に駆け込んだ。
吐き気が起きる静脈注射で、吐かせることができ無事解決。「犬 ネギ」でググる暇あったらすぐに医者いったほういいですねー。
— てっぺ@借金ブロガー (@teppesmn) December 11, 2017
夕食の準備をしていたときのことです。
ふと我が家の犬 (チワワ) みたら、長ネギをブツ切りにしたものをガジガジ噛んでいるではないですか!?
床に転がったものを拾ってしまったみたいです。
急いで取り上げようとしたのですが、
自分の食べ物を取り上げられることに焦ったらしく、逆効果なことにペロリと飲み込まれてしまいました。
ネギと言えば、犬が食べてはいけないものの代名詞になります。
他にもチョコレートなどがあり、食べてしまうと中毒症状が起きてしまうそうです。
玉ねぎ中毒とは
玉ねぎなどネギ類を犬が食べると溶血性貧血という貧血を起こす状態の事
玉ねぎを含むネギ類(長ネギ、青ネギ、ニラ、ニンニク、らっきょう、わけぎ、あさつき等)には、「アリルプロピルジスルフィド」という有機硫黄化合物が含まれています。
これは、薄黄色の液状で、ネギ類独特の匂いのもととも言われています。
この「アリルプロピルジスルフィド」が、犬をはじめとする動物の赤血球内のヘモグロビン(酸素を結合する色素)を酸化させ、結果として、溶血性貧血という貧血を起こしてしまうのです。
これはさすがにやばいと思い、急いで獣医さんに直行しました。
獣医さんに行ってネギを食べてしまった旨を伝えると、「吐かせましょう」とすぐに処置になりました。
ふつうサイズの犬なら少量食べるくらいは様子見でいいのですが、小型犬 (2 kg) なので、中毒量に至る可能性があるかもしれないとのことでした。
肝心の吐かせ方ですが、
トラネキサム酸という薬品を静脈に注射すると一時的に吐き気を催すようで、その処置をしてもらいました。
97%吐かせることのできるトラネキサム酸
トラネキサム酸は本来、止血剤です。ただし、トラネキサム酸は血管内投与をして急速に体内濃度が上がると嘔吐するという副作用があり、その副作用を利用して吐かせます。
トラネキサム酸のメリット
・犬の場合、投与して5~10分くらいでかなり確実に嘔吐させられる(ある施設の調査では97%の催吐成功率だと言われています。ただし、吐けても目的のものを吐かないという子もいます。猫だと催吐成功率は20~30%に落ちてしまいます。)
・胃腸への負担がない
・嘔吐は一過性であり、15分後くらいにはほぼ吐き気が止まる
吐かせるというと口に手を突っ込む方法かと思ったのですが、こんな方法があるんですねー。
注射後 3 分ほど経つと、気持ち悪くなり吐きそうな様子です。
その後すぐに 3 発ほど嘔吐。
食べたネギが見事に出てくれました\(^o^)/
丸呑みしたネギもですが、ガジガジしていた細かいネギも出てきて、だいぶネギ臭かったので、相当量食べてしまったことが伺えます。
獣医さんも「この匂いの感じだと吐かせないと危なかったかもね」と言ってました。
その後、院内の待合室でしばらく様子見て、副作用などはなさそうだったので帰宅しました。
診察代は、2,600 円でした。
嘔吐感は一時的なものなのですぐに無くなると思うけど、
念のため晩御飯は小分けにしてあげるようにだけ指示をもらいました。
上記の処置をしてからもう 2 日経ちますが、今の所は変わらず元気です\(^o^)/
やっぱり早期の処置は大事ですね。
玉ねぎ中毒の場合はすぐに症状がでるわけでなく、吸収されてから症状がでるので、吸収される前に体外に出してしまうことが大事とのことでした。
1 - 2 時間経ったらもう胃からなくなってしまった恐れが・・・。
そうなると輸血などの対応になり、処置も費用も大変なことになってしまいます。
やはり即座に獣医に向かうのって大事ですね。
犬がネギを食べてしまった時の情報はインターネットで検索するとものすごく出てきます。
症状や原因、対処法、中毒量などなど。
ただしこれらを調査しあれこれ考えているうちに、
早期対応で済むはずだった処置もできなくなり恐れが出てきます。
ペットの健康情報は手軽にネットで得られるのですが、情報が氾濫しすぎているのも事実です。
冒頭の Twitter でも書きましたが、「犬 ネギ食べてしまった」と検索している暇があったら、さっさと獣医に駆け込むのが愛犬のためには最適な対応方法なのではないでしょうか。
お財布にもきっとそれが一番優しいはず・・・。
それにしてもなぜ犬は食べてはいけないものを食べてしまうのだろうか・・・。
まったくもって疑問です。