【レビュー】「氷菓」を観て劣等感について考えた

投稿日:2018年1月7日 更新日:

 

何事にも積極的に関わろうとしない「省エネ主義」を信条とする神山高校1年生の折木奉太郎は、姉・供恵からの勧めで古典部に入部する。

しかし、古典部には同じ1年生の千反田えるも「一身上の都合」で入部していた。

奉太郎とは腐れ縁の福部里志も古典部の一員となり、活動目的が不明なまま古典部は復活する。

そして、えるの強烈な好奇心を発端として、奉太郎は日常の中に潜む様々な謎を解き明かしていく。

ある日、奉太郎はえるから助けを求められる。

それは、彼女が元古典部部長の伯父から幼少期に聞かされた、古典部に関わる話を思い出したいというものだった。

奉太郎の幼馴染で里志に好意を持つ伊原摩耶花の入部後、古典部の文集『氷菓』がその手掛かりだと知った奉太郎は、仲間たちと共に、『氷菓』に秘められた33年前の真実に挑むことになる。

出典: Wikipedia

 

氷菓を観ました!!

「氷菓」というとアニメ版が有名ですが、原作は 2001 年に発売された小説版のようで、コミック版も発売されており 3 つのメディアを制覇した名作です。

2017 年 11 月には実写版映画化もしています。

 

ボクはアニメを先に観たのですが、こいつはおもしれぇと思いコミック版、小説版にも着手したのでした。

 

 

内容はボクの大好きなミステリーなのですが、人物の心理描写が大変秀逸で謎解きよりもそちらのほうに見入ってしまうほどでした (笑)

 

謎解きモノなのでアニメ版だけだとちょっと追いつかないところがあり、それを補填する意味ではコミック版がちょうどよかったです。

あとコミック版は巻末に原作者のコメントが書かれており、

10 年以上前の原作執筆時にどんなことを考えながら書いていたのかなどの思い出話が書かれていたりと、それを見るためだけでもコミック版は読む価値がありました。

 

 

 

一番の見所は、学園祭であるカンヤ祭が舞台のクドリャフカの順番でしょうか。

学園祭中に起きる事件の謎解きも興味深いのですが、それ以上に劇中での劣等感についてものすごく考えさせられました。

 

事件の解決に向かうにつれ、背景に登場人物 3 人の劣等感についての描写があるんですよね。

それにものすごく共感して興奮したわけです。

 

主人公の親友である「里志」は、自分にはできない謎解きができてしまう主人公に劣等感を感じ、

総務委員長は、自分には漫画の才能がないと分かっておりそれでも漫画を書かない生徒会長に劣等感を感じ、

漫研の河内先輩は、素晴らしい原作を書いた親友に劣等感を感じています。

 

1 つの話の中に複数人の葛藤の様子が描かれていて、

観ていて誰が悪いわけでもないんですがあー、この人の気持ちも分かるわーとムズムズした心境でした。

 

持たざる者の期待という表現がされていて、

自分が才能ないのは重々分かっていて、しかも身近に才能に溢れている人がいるからこそ劣等感を強く感じてしまう

その一方で、

自分の分までがんばって欲しいが、当の本人は乗り気でなく才能を持て余していることにイライラしてしまう・・・

 

人間の感情って 100% 片方には偏らないので、認めたいけど認めたくない気持ちが釣り合っている状態なんですよね。

まったくもって感情って自分で制御できないので厄介なものです。

 

 

他人との才能の差を見せつけられてこれはダメだ、がんばっても勝負にならないわ・・・と思うことは結構あるものなのですが、

ボクの場合特に趣味としてブログをやっているので他のブロガーさんとの文章能力を見せつけられて、才能の差を感じることはしばしばあります。

 

人のブログなんかを読んでたらついさっき、面白いと言うか共感する記事を見つけた。

それがこれ→嫌煙家だって理由があってタバコ嫌いなんですfromボクと投資と借金と

共感ってか感心かな。

文章上手いね~って。

前からブログの存在は知ってたし、書いてるてっぺさんはコメントくれたこともあるけどあんまり読まなかったんよね。

理由はストレートに言うと嫉妬やね。

ええ給料もうてるし、ブログの作りも上手い、記事代行を使ってアフィサイト作ったりと副業としてのアプローチもはっきり言うて私を含めた借金ブログの連中からすれば頭一つも二つも抜けてる。

あとまだ若いしね。
若いってだけで可能性は広がるわけやし。

メシウマな展開になる可能性を微塵も感じなかったんよね、少し読んだだけで。

人が上手いことやるのを『へー、すごいなぁ』だけで観れる程、私も枯れてないからね。
ええように言えば。

なのでなんか悔しいし見なかったw

ブラック、自己破産からのキャッシング

 

ちょうど最近似たような話題を借金ブロガーのシンさんが取り上げていました。

嫉妬されているのがボクなので、今回の事例で取り上げるのはどうかとは自分でも思いましたがまぁいいでしょう (笑)

 

まさしくこの表現がシックリくるなと。

褒められてて嬉しいと感じる気持ちが 50%、自分も他のブロガーさんに対して感じている感情でもあるのであー、分かるわと共感した気持ちが 50% といったところでした。

 

ボクも逆の立場としてこれ結構ありまして、

素晴らしく文章がうまかったり、めっちゃ資産持っていたり、また将来に向けて着々と進んでいたりする人って、好きなブロガーさんであったとしても更新されるたびにブログを覗きにいく気にはならないんですよね。

好きなのにそういう気にならないジレンマ・・・。

シンさんの言葉を拝借するならうまくいっているところを見せつけられるのがイヤだからというのが正味なんでしょうね。

 

 

とはいっても劣等感を感じない人なんてそうそういないと思うので、それでも諦めずに模索続けることで自分の個性って見つかってくるものなのではないでしょうか。

何歳になっても「悔しい!!と感じることができれば、それだけで向上の余地はありますからねー。

そして最近はいまいち借金ブロガーとしての芽がでないので、ブロガーとしての個性をどうしていこうか悩んでいる日々であります。

 

 

氷菓は学園の謎解きモノのくせに、30 代のサラリーマンにこんな小難しいことを考えさせてくれる一品でした。

さすが聖地巡礼まで行われたアニメは格が違いますわ・・・。

 

 



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