みなさん“ドリップスケール”という単語はご存じですか?
コーヒー通の方以外にはピンとこない、
耳慣れないワードかと思います。
一般にドリップスケールは、
重さと時間を測定できるコーヒー専用の計測機器のことを意味します。
ドリップスケール = ストップウォッチ + はかり
1台で2役こなしてくれる、
コーヒーを淹れる作業を格段に楽にしてくれるアイテムです。
ドリップスケールの利点
ドリップスケールの利点は、
1つの機器で時間と分量の管理ができるので、コーヒーを淹れることに集中できることが挙げられます。
美味しいコーヒーを毎回、安定して抽出するには時間の管理と豆、お湯の分量の管理がかかせません。
ペーパードリップやネルドリップでは蒸らしの時間の見極めが重要ですし、
フレンチプレスでは約4分の抽出時間をきっちりと計測する必要があります。
またそれぞれの抽出方法に適した豆の分量の設定は必須ですし、
タイミングをはかりながら適切なお湯を投入していくことも求められます。
時間の計測にはキッチンタイマーやスマートフォンのストップウォッチ機能を使用し、
豆やお湯の計量はキッチンスケールで行えば管理はできます。
しかし片手に熱湯の入ったケトルを持ちながら2つの機器を操作するのは、
やけどの危険やお湯のこぼれに気を取られるので注意力が散漫になりがちで、骨が折れるものです。
その点、ドリップスケールを使えば右往左往することなく、
これ 1 つで正確な分量と正確な抽出時間で安全にコーヒーを淹れることができます。
HARIO V60ドリップスケール VST-2000Bの解説
製品仕様
- 本体サイズ:幅120×奥行190×高29mm
- 本体重量:265g
- 本体材質:ABS樹脂
- 計測範囲:2〜2000g
- 計測時間:99分59秒
- <オートパワーオフ:約5分
HARIO V60ドリップスケールの使い方
ペーパードリップで2杯分のコーヒーを淹れていきます。
step
1電源を入れる
安定した水平な場所に設置してON/OFF TAREボタンに触れ電源を入れます。
step
2計量カップの重量表示をリセットする
計量カップをセットし、ON/OFF TAREボタンに触れ重量表示を0gにリセットします。
step
3コーヒー豆を計量する
コーヒー豆20gを計量し、ミルで挽きます。
step
4サーバーの重量表示をリセットする
サーバー、ドリッパー、フィルター、挽いたコーヒー豆をセットし重量表示をリセットします。
step
5コーヒー豆を蒸らす
コーヒー豆を蒸らします。
START STOPボタンに触れカウントアップを開始します。
step
6お湯を注ぐ①
蒸らしが終わったら注いでいきます。
まずは1杯分の150cc程度を注いでいきます。
step
7お湯を注ぐ②
次に300cc程度になるように注いでいきます。
step
8完成!
美味しいレギュラーコーヒーが分量通りにできました!
続けて使用しない場合にはON/OFF TAREボタンを長押しして電源を切りましょう。
HARIO V60ドリップスケールのメンテナンス
ドリップスケールは精密機器なので、長く使うためには優しく取り扱いましょう。
本体は頑丈というわけではないので、落下させたり強い衝撃を与えるということは極力避けるべきです。
またABS樹脂製なので高温状態が持続する場所への設置も避けましょう。
防水仕様ではないので、なるべくお湯やコーヒー液をこぼさないように心がけます。
汚れた場合は、固くしぼった布で拭きましょう。
表示が不安定になったり薄くかすれるようになった場合は、電池が切れかかっているので、新しい電池に交換しましょう。
※単4電池2本
まとめ
コーヒーショップの店頭でも見かけることの多いHARIOのドリップスケールは、
実際に使ってみると手放せなくなる使い心地と満足できる所有感があります。
- ペーパードリップの味を安定させたい方
- 様々なドリッパーの抽出方法を研究したい方
のマストアイテムといっても過言ではありません。
美味しいコーヒー豆を美味しくいただく条件を整えてくれるオススメの逸品です。