昨日はメイ首相の会見で、大きくポンドが動きましたね。FX 観測者のボクはちゃんとスクショとっておきましたよ。
今回のポンドの動きは、EU 話題での動きだったのでイギリスと EU の関係についても考えました。
メイ首相会見中のポンド
会見だけで 2.5 円上げとはすごいですね。
よほどインパクトのあることを仰ったに違いない。
会見内容
「はっきりさせたい。私の提案は(EU)単一市場のメンバーでいることを意味しない」と述べ、移民規制を優先し、英国がEU加盟国と無関税で貿易できるEU単一市場から完全に離脱する考えを表明した。
国民投票で EU 離脱が決まったのは去年でしたが、
首相も改めて会見でそこをアピールしたのが今回ですね。まぁ、あのまま EU 加盟しててもイギリスはメリット薄かったようですし、やっと現実路線走れるようになったのではないでしょうか。
イギリスが EU に加盟した背景
そもそもイギリスって EU の中ではかなり浮いた存在でしたよね。
通貨の独自通貨のポンドのままだし、加盟国なのにヨーロッパ大陸からイギリスに入る際は入国審査が必要だったり。
そんなイギリスが EU に加盟した理由として、(大戦中に一番やらかした) ドイツへの牽制があったそうです。
EU の成り立ち自体が「第二次世界大戦を教訓として、戦争を回避すること」だったので、イギリスも、ドイツを EU 内に含めて戦争の火種を抑え込めるメリットは大きいと考えていたようです。
そのためイギリスだけ EU 加盟の際に折衷案が取られているんですね (ポンドの継続など)
イギリスが EU を離脱したかった理由
初めは、イギリスから EU に対して以下の要望を伝えてたらしいです。
- EUの統合深化からのイギリスの除外
- EU内のユーロ非加盟国の権利の保証
- EU法制に対する拒否権の加盟国議会への付与
- EU圏内からの移民への優遇規定の4年間停止
端的にいうと、「EU 色に染めていく動きからイギリスは除外してくれよ」ってことですね。あとはイギリスの優位性は残しておいてくれと。
実際、イギリスにとって、EU 加盟は経済的メリットはあまりなかったようで、経済的に潤っているイギリスは、潤っていない国のためにお金を垂れ流すためだけの存在に近かったようです。
またイギリスが一番困ったのは、4 つ目の移民問題で、「EU 国籍あるならビザなしでどこの加盟国に住んでもいいよ」というルールがあったのです。
このルールのおかげで、貧困国から大量の移民がイギリスに流れ込んでくる結果になったのです。
移民すると給料 10 倍くらいなったそうです。
移民が大量になだれ込んでくるとどうなるのか
ここは私たち日本人も想像しやすいところですが、
移民に対しても生活保護などの支援が必要になるので、元々いた国民の不満が募ることになります。
日本でも「子ども手当」を目当てに外国人が殺到してきたことありましたが、それの数百倍規模のことが起きているらしいです。
「俺らの税金が貧困移民の生活保護に使われるは納得いかない!!」ってことですね、気持ちはよく分かります。
その上、急激に人口が増えたせいで家賃が上昇、交通の混雑なども発生し、挙げ句の果てには治安も悪化したそうです。
※イスラム系移民が誘拐事件を起こしたり
そりゃ純国民は不満しかないでしょうね。
そんな都会に耐えきれず田舎に出て行ったイギリス人もいたそうです。
国民投票中のロンドン市の様子
これは・・・w
もうどこの国かわからなくなってます。ロンドン市の人口の 6 割は移民らしいです。
自分もチラっと想像してみたのですが、(どこと言いませんが) 近隣の貧困国から大量に移民が流れこんできて、列に並ばない人やポイ捨てする人、暴言はく人が増えまくったら、そりゃ怒ると思いますw
イギリスは歴史のかなり長い国ですし、自国文化を維持しつつ適正に発展していける方法として EU 離脱を選択したように思えます。そう考えると、意外と自然な流れだった気がします。
※むしろ「戦後処理として一時的に EU に加盟しただけ」というのが正確かもしれません