トルコリラで惨敗
FX が原因で大借金し、債務整理までしたのに、また FX を始めてしまいました・・・。
担当した弁護士さんには「FX はもう辞めてくださいね (苦笑)」とまで言われたのに。
今回は短期での売買差益を狙うのではなく、高金利通貨であるトルコリラのスワップ (金利) 狙いだったのです。
トルコリラですが、
トルコという国の政策金利が非常に高いがゆえの、所有しているだけで 1 日 115 円もの利益になるというおいしい予感のするものでした。
究極の不労所得じゃないか!!
と思っていた時期もありました。
「トルコリラ円 7 枚 L」に対して「ドル円 2 枚 S」と、トルコリラの下落にも耐えれるようリスクヘッジ要素のドル円 S も混ぜたのですが、
ドル高が進みすぎたため、リスクヘッジのためのドル円に逆に倒された結果でした。
「うああ、ドルが上がっている。S 追加でナンピンだ!」
↓
「ふええ、更に上がっていくよ・・・」
↓
ロスカット - 20 万円
トルコリラのリスクについて
トルコという国について
高スワップのイメージが先行しているトルコリラですが、トルコという国自体は非常にまずい状態です。
最近発表された 11 月の経常収支は「-22.5 億 USD」とってなっており、日本円に換算すると「約 -2,500 億円」になります。
※経常収支は、海外とのモノ・サービスの取引や投資の状況などを表すもので、「貿易収支」「サービス収支」「第一次所得収支」「第二次所得収支」の合計額になります
アメリカの経常収支 (対 GDP 比)
出典元: http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=BCA&c1=US&s=&e=
トルコの経常収支 (対 GDP 比)
出典元: http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=BCA_NGDPD&c1=TR&s=&e=
と、GDP に対して、アメリカの 2 倍赤字状態なのです。
そんな中で、11 月経常収支 -22.5 億 USD (10 月:-16.8 億 USD) と、10 月と比較して赤字幅が広がったため、対ドルとの評価は更に下がるのは当たり前といえば当たり前の状態なのです。
しかも、IMF からは「今後も赤字解消の見込みなし」とお墨付きを頂いています。
トルコの地政学リスク
トルコの場合、経済状況の他に、立地的なリスクも存在します。
トルコは、イラクなどの中東諸国と接しているため、それらの国の情勢悪化に巻き込まれたり、巻き込まれるまではいかずとも、難民が流れてくる可能性を常に内包しています。
まとめ
トルコリラの高スワップは、トルコという国自体がリスクが高い状態にあるがゆえのハイリターンなわけです。
確かにスワップ狙いで保有し続ければ好成績の年利を得ることはできますが、
スワップ金利だけに目が向いてしまい、トルコリラ自体の価値が下がるリスクに目を背けてしまうと痛い目にあいます・・・。
あくまでトルコは新興国ということを忘れてはいけません。
FX の場合、
桁違いの儲けになりますが、その代わり 24 時間相場を監視しないといけないですし、負けた時のメンタルに引きづられて無謀なトレードに向かってしまう恐れがあります。今回の自分がまさにそれ!!
対して投資信託の積立の場合、
見込める利益も年利 5 - 10 % と、FX と比べると少ないものの、月 1 の積立だけで投資が済みあとは放置しているだけでいいのでメンタルへの負担はほとんどありません。
久しぶりに FX をやってみて自分に適性がないことがよく分かったので、自分は投資信託の積立で資産形成をがんばろうと改めて思いました。
[追記]
投資信託の積立は 1 年以上継続できており、想像以上の利益になっています!!
FX ではダメダメだった自分ですが、投資信託では利益を出すことができました。
投資は個人との相性が大事だということを実感しています。
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