ふるさと納税サイトのシミュレーションは主に給与所得者 (サラリーマン) 向けに作られているため、寄付金額の目安が分からなくて困っている自営業者の方もいるのではないでしょうか。
ここでは自営業者・個人事業主・フリーランスの方向けに、寄付金額のざっくりとした目安の調べ方を紹介します。
前提条件
- 今年も去年と同じくらいの所得が見込める場合
自営業者のふるさと納税上限額の早見表
課税所得 | 上限金額の目安 |
300 万円 | 76,000 円 |
400 万円 | 116,000 円 |
500 万円 | 146,000 円 |
600 万円 | 174,000 円 |
700 万円 | 212,000 円 |
自営業者のふるさと納税上限額の計算方法
用意するもの
- 昨年の確定申告書の控え
- 今年の住民税課税決定通知書
昨年の確定申告書の控えの確認
- 「課税される所得金額 (⑨-㉕) 又は第三表㉖」という欄を確認し、これを「A」とする
※上記の場合「A = 2591000」
今年の住民税課税決定通知書の確認
- 「市町村の税額控除前所得割額④」と「道府県の税額控除前所得割額④」の合計値を「B」とする
※上記の場合「B = 276000」
速算表で「もっともお得な寄付目安額」を調べる
速算表
課税所得金額 (所得税) =「A」 | 自己負担が 2,000 円ですむ「もっともお得な寄付目安額」 |
〜 195 万円以下 | 住民税所得割額 (=「B」) × 23.559 % + 2,000 円 |
195 万円超 〜 330 万円以下 | 住民税所得割額 (=「B」) × 25.066 % + 2,000 円 |
330 万円超 〜 695 万円以下 | 住民税所得割額 (=「B」) × 28.744 % + 2,000 円 |
695 万円超 〜 900 万円以下 | 住民税所得割額 (=「B」) × 30.068 % + 2,000 円 |
900 万円超 〜 1800 万円以下 | 住民税所得割額 (=「B」) × 35.520 % + 2,000 円 |
1800 万円超 〜 4000 万円以下 | 住民税所得割額 (=「B」) × 40.683 % + 2,000 円 |
4000 万円超 | 住民税所得割額 (=「B」) × 45.398 % + 2,000 円 |
- 「A」「B」の数字が分かったら、上記の速算表に当てはめてみる
- 速算表の「課税所得金額 (所得税)」から「A」に該当する行を調べる
- 対象行の右横の計算式をチェックする
- 計算式の「住民税所得割額」に「B」を当てはめて計算する
- 算出された値が、自己負担 2,000 円ですむ「もっともお得な寄付目安額」となる
算出例
この記事での計算例は以下になります。
- A = 2,591,000
- B = 276,000
「もっともお得な寄付目安額」
= 276,000 × 25.066 % + 2,000 円
= 71,182 円
ポイント
収入の安定していない自営業やフリーランスの方は、ある程度、年間所得の目処がつきそうな秋以降にふるさと納税することを検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、年末ギリギリは要注意です!
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