友人が外国通貨の「トルコリラ」に夢中になっています。
これは痛い目をみてしまうフラグに思えてなりません。
トルコリラが美味しそうに見える要因なのですが、
「トルコリラ / 円を 1 万通貨保有しているだけで、毎日 115 円 (ヒロセ通商 (2016/12)) もらえる」
というところにあります。
この毎日の収益になる 115 円をスワップといいます。
詳細は省きますが、「トルコ (政策金利が高い) と日本 (政策金利が低い) の金利の差額がもらえる」という仕組みになります。
このスワップが大きいおかげで、
レバレッジ 1 倍で買い付けたとしても、年利 10 % の破格の利回りになります。
そんなトルコリラですが、
友人は 600 万円分のトルコリラ、25 万通貨も買っていました ((;゚Д゚)ガクガク
25 万通貨もあれば、保有しているだけで 月 86,000 円の不労所得になります。
ですが、あくまでスワップに限った話になるため要注意です。
保有しているだけでプラスのお金を生みだしてくれる機械のように思えますが、トルコリラ自体の資産価値が落ちる可能性を忘れていけません。
25 万通貨保有しているということは、トルコリラ / 円が 1 円落ちるごとにマイナス 25 万円ずつ資産が目減りしていくことになるのです。
「上がるか下がるかの五分五分だから持っておいたほうがいいだろう」というのは考えが浅すぎであり
トルコ自体が新興国であり、かつ地政学的にリスクを抱えこんでいる国という状況から通貨価値が非常に下がりやすい国であることを忘れていけないのです。
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トルコリラと、トルコという国のリスクについて
そんなトルコリラのチャートは以下になります。
トレンドを見る限り、今が底だという保証はまったくないわけです。
南アフリカのランドのように、10 円を切ってしまったら目も当てられません。
友人に対しては「もっと下がるからやめときな!!」と冷静な意見を伝えたい気持ちが 50 %、
「今が底値だからもっと買ったほうがいいよ ヽ(゚∀゚)ノ」と煽りたい気持ちが 50 %と、微妙な心境です。
FX はハイリスクハイリターンが魅力ですが、常に張り付いてしまいがちになり、精神衛生上よくないのがマイナスポイントです (自分の場合)
仕事中でもチャートを見てしまう
わざわざトイレの個室に駆け込んでチャートをチェックしてしまう
信号待ちでもチャートを見てしまう
夜中にふと目が覚めてチャートを見てしまう
朝起きるととりあえずチャートをチェック
ここまでくると、FX をすること自体が目的になってしまい、FX に振り回される日々です。
ハイリスクハイリターンの面ばかりがクローズアップされがちですが、24 時間取引ができることから、精神疲労や依存性の高さも深刻な問題です。
これは経験者しか理解できないと思います・・・。
友人にはとりあえず適当に相槌うっておこうと思います。
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トルコリラと、トルコという国のリスクについて