コーヒーは歴史とともに様々な抽出方法が生み出されてきました。
ペーパードリップをはじめ、
ネルドリップやフレンチプレス、エスプレッソマシーン、コーヒーメーカーなど多種多様な淹れ方が存在します。
そんななか近年注目を集めているのが、ステンレスフィルターを中心とした紙を使わない金属フィルターのドリッパーです。
ペーパードリップとフレンチプレスのハイブリッドともいえるステンレスフィルターは、
スペシャルティコーヒーを手軽に味わう手段としても注目を集めています。
ステンレスフィルターの利点
コーヒーオイルの抽出
ステンレスフィルターの第1の利点は、コーヒーオイルを抽出できる点が挙げられます。
コーヒーオイルはコーヒー本来の風味や後味の甘さにつながる大切なものです。
ペーパーフィルターはコーヒー粉の微粉を通さないので大変澄んだコーヒー液を抽出できるという利点がありますが、
コーヒーオイルも通さないので、コーヒー本来の微妙なフレーバーを味わうのが難しいと言われています。
経済的かつエコ
フレンチプレスは金属やナイロンのメッシュフィルターを使用するので、
ステンレスフィルターと同様にコーヒーオイルを抽出することができます。
ただフレンチプレスでは粗挽きのコーヒー粉を使用するため、
細挽きに比べると薄く抽出される傾向があり、
しっかりとしたコーヒーにしたい場合には他の抽出方法に比べて多めの豆を消費する難点があります。
その点ステンレスフィルターは、
ペーパードリップと同等の豆の分量でフレンチプレスの味わいに近づける経済的なコーヒー器具と言えます。
またステンレスフィルターは紙のゴミが出ないという点においても、
エコで経済的あるといえるでしょう。
E-PRANCE コーヒードリッパー ステンレスフィルターの解説と仕様
製品仕様
- 本体サイズ:径12.5cm×高さ9.5cm
- 本体重量:172g(フィルターとスタンドの合計値)
- 本体材質:ステンレス(304)、ステンレス(316)
ステンレスフィルターの使い方
それでは2杯分のコーヒーを淹れていきましょう。
淹れる際の注意点としては、
ペーパーフィルターと違いお湯を通しやすいため、フィルター部分に直にお湯をかけないようにすることです。
粉からそれてフィルター部分にお湯を注いでしまうと、抽出液が薄くなってしまいます。
step
1コーヒー豆を用意する
コーヒー豆20gを用意し、ミルで中細挽きにします。
step
2コーヒー豆をセットする
サーバー、ドリッパー、フィルター、挽いたコーヒー豆をセットします。
step
3蒸らす
お湯を少量投入しコーヒー粉を30秒ほど蒸らします。
step
4お湯を注ぐ①
蒸らしが終わったら注いでいきます。
まずは1杯分の150cc程度を注いでいきます。
step
5お湯を注ぐ②
次に300cc程度になるように注いでいきます。
粉の中央に細く円を描くように湯を落とします。
step
6完成!
美味しいレギュラーコーヒーが分量通りにできました!
それでは淹れたてのコーヒーを味わってみます。
カップを覗くとコーヒーオイルが浮いているのを確認できます。
口に含むとスペシャルティコーヒーならではのコクと風味が感じられ、
後味にほんのりとした甘さが残ります。
フレンチプレスで淹れたコーヒーよりは軽い印象があり、
飲みやすさと味わいのバランスがとれた抽出方法だと感じました。
ステンレスフィルターの手入れ
コーヒーオイルが直接付着しているので、
使用後はなるべく早く清掃するのがオススメです。
フィルターを逆さまにして振るなどして粗くコーヒー粉を除去します。
残ったコーヒー粉はブラシ等は使わずに蛇口からの水流で手早く処理します。
ブラシの使用はフィルターの破損につながる恐れがあります。
台所用洗剤を数滴入れた水を張ったボール等の中で
左右に揺すってコーヒーオイルを落とします。
しっかりと濯いで、洗剤を落としきったら
ペーパータオルなどで水気を切り、しっかりと乾燥させて保管します。
まとめ
ステンレスフィルターはペーパーフィルターと同様の淹れ方で、
より香り高いコーヒーを抽出できる注目のコーヒー器具です。
今回紹介したE-PRANCEの他にも様々なステンレスフィルターが
登場しているので飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
いつものペーパードリップに飽き足らない方や、
スペシャルティコーヒーを存分に楽しみたい方なら
試してみる価値アリのオススメのアイテムです!