「カフェオレとカフェラテ」「アメリカンとアメリカーノ」 | コーヒーレシピの違いを解説

投稿日:2019年3月13日 更新日:

コーヒーショップのメニューを華やかに彩る様々なレシピの数々。

写真が添えられたメニューは見ているだけでも楽しくなりますが、文字だけのメニューだと具体的な内容を想像できないことありませんか?

たぶんこんなコーヒーだろうと思ってオーダーしてみたら想像と違った…というのは避けたいですよね。

 

そこで今回は知っているようで知らないメジャーなコーヒーレシピの違いを紹介していきます。

基本をおさえることでコーヒーがより身近なものになり、選ぶ楽しみが広がりますよ!

 

「ドリップコーヒー」と「エスプレッソ」の違い

  • ドリップコーヒー
    ペーパーフィルターとドリッパーで抽出したコーヒー
  • エスプレッソ
    エスプレッソマシンで高圧力をかけて抽出したコーヒー

 

ドリップコーヒー

ドリップコーヒー

 

コーヒーの抽出方法の中で広く普及しているのがペーパードリップです。

目の細かなペーパーフィルターとドリッパーを組み合わせ、コーヒー豆をお湯で濾過して抽出したドリップコーヒーは、いわゆる“コーヒー”の一般的なイメージに一番近いドリンクといえるのではないでしょうか。

使用するコーヒー豆の産地や配合比率、焙煎の具合によって抽出されるコーヒーの風味は大きく変わってくるのが特徴です。

出来上がりの容量は約150〜180ml前後となります。

喫茶店やコーヒーショップの“ブレンド”や“ホットコーヒー”は、ほぼドリップコーヒーと思って差し支えないでしょう。

目の細かいフィルターを使用するネルドリップやサイフォンで淹れたコーヒーも、ペーパードリップで淹れたドリップコーヒーとほぼ同様の仕上がりとなります。

 

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エスプレッソ

エスプレッソ

 

チェーン系コーヒーショップの隆盛によりコーヒーのもう一つのメジャーな抽出方法として台頭してきたのがエスプレッソです。

非常に細かく挽いたコーヒー豆をエスプレッソマシンで高い圧力をかけて一気に抽出します。

 

かなり深く焙煎したコーヒー豆を使用するため苦みとコクが前面に出てくるのが特徴で、ドリップコーヒーとはまったく違う味わいのドリンクです。

出来上がりの容量は約40ml前後と少量で、表面にクレマと呼ばれるキメ細かい泡が抽出されるのも特徴です。

ミルクとの相性が抜群なので、様々なコーヒーレシピのベースとなります。

 

近年はネスプレッソような気軽に家庭で楽しめるエスプレッソマシンも登場しており、エスプレッソは身近な存在になりつつあります。

 

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「カフェオレ」と「カフェラテ」の違い

  • カフェオレ
    ドリップコーヒーをミルクで割ったもの
  • カフェラテ
    エスプレッソをミルクで割ったもの

 

コーヒーレシピの中で、メジャーなのに違いがよく周知されていないのが“カフェオレ”“カフェラテ”ではないでしょうか。

両者の違いは使用するコーヒーにあります。

 

カフェオレ

カフェオレ

 

カフェオレは“コーヒーとミルク”を意味するフランス語です。

一般的にドリップコーヒーをミルクで割ったものとされています。

ドリップコーヒーを使用するので、あっさりとした味わいになり、氷との相性もよいので、夏場はアイスカフェオレとして親しまれることも多い人気レシピです。

 

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カフェラテ

カフェラテ

 

カフェラテは“コーヒーとミルク”を意味するイタリア語です。

一般的にエスプレッソをミルクで割ったものとされています。

エスプレッソを使用するので、コーヒーの旨みをより感じる濃厚な仕上がりとなります。

お好みのフレーバーのシロップを加えると、さらにエスプレッソのコクとミルクの甘さが引き立ちます。

 

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「アメリカン」と「アメリカーノ」の違い

  • アメリカン
    浅煎り豆から淹れたコーヒー
  • アメリカーノ
    エスプレッソをお湯で割ったコーヒー

 

“アメリカン”と“アメリカーノ”も語感が似ているコーヒーレシピですが、両者は別物となります。

 

アメリカン

アメリカン

 

本来のアメリカン浅煎り豆から淹れたコーヒーとされています。

苦みが弱く酸味が強く感じられる口当たりの軽いコーヒーで、近年流行したサードウェーブコーヒーの風味に近いイメージのドリンクです。

しかし浅煎りのコーヒー豆を用意するのが難しかった日本の喫茶店などでは、濃いめのドリップコーヒーをお湯で割ってアメリカンとして提供されることも多く、現在ではお湯割りを含め、薄めのドリップコーヒーのイメージが強いレシピとなっています。

 

アメリカーノ

アメリカーノ

 

一方でアメリカーノはイタリア発祥のレシピで、エスプレッソをお湯で割ったものとなります。

濃厚なエスプレッソにお湯を加え150ml前後に希釈したものとなります。

非常に口当たりの軽いコーヒーで、エスプレッソの苦みやドリップコーヒーの酸味が苦手な方でも飲みやすいドリンクです。

 

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「カフェモカ」「カプチーノ」「マキアート」の違い

  • カフェモカ
    エスプレッソに、スチームミルクとフォームミルク、チョコレートシロップを加えたもの
  • カプチーノ
    エスプレッソに、スチームミルクとフォームミルクを加えたもの
  • マキーアト
    エスプレッソに、フォームミルクを浮かべたもの

 

エスプレッソをベースとしたレシピには様々なものがありますが、カフェモカカプチーノマキアートはその代表的なレシピと言えます。

いずれもエスプレッソとミルクを使用したレシピとなりますが、使用するミルクの状態や割合、トッピングするものが異なります。

 

カフェモカ

カフェモカ

 

カフェモカエスプレッソに、スチームミルクとフォームミルク、チョコレートシロップを加えたものとなります。

フォームミルクの代わりにホイップクリームをトッピングしたり、チョコレートシロップの代わりにココアパウダーを振りかけるなど派生レシピも充実しています。

カフェモカに似ているワードに“モカ”や“モカコーヒー”がありますが、これらはイエメン産のコーヒー豆ブランドの総称で別物となります。

 

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カプチーノ

カプチーノ

 

カプチーノエスプレッソにスチームミルクとたっぷりのフォームミルクを加えたものとなります。

名前の由来にはたっぷりとトッピングされたフォームミルクが“頭巾(イタリア語でカップッチョ)”のように見えることからという説があります。

エスプレッソとスチームミルク、フォームミルクの割合は基本的に1:1:1とされていますが、割合を変えたりシロップを加えた様々な派生レシピが存在します。

 

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マキアート

マキアート

 

マキアートはイタリア語で“染みのついた”という意味で、本来はエスプレッソに少量のフォームミルクを浮かべたものとなります。

エスプレッソの苦みを若干和らげて飲みやすくしたドリンクで、小さなデミタスカップで提供されることが多いのが特徴。

しかしチェーン系コーヒーショップの人気メニューであるキャラメルマキアートでは、スチームミルクもたっぷり入れて大きなカップで提供されており、マキアートという言葉は幅広く解釈されて派生レシピを生み出しているようです。

 

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まとめ

コーヒーアレンジレシピの違い

 

似たような名前でも、器具や淹れ方で全然違ったコーヒーであることがお分かりいただけたでしょうか。

特にベースコーヒーがドリップコーヒーエスプレッソかが大きな分かれ目になっていますね!

 

最近ではネットショッピンの普及により、プロが使う器具が手軽に手に入るようになりました。

コーヒーレシピの違いを知ったのを機に、自分流コーヒー探しに挑戦してみるのもいいかもしれませんね!

 

 

 



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