美味しいレギュラーコーヒーを楽しむ方法のなかで、
最も普及しているのがペーパードリップです。
今回はペーパードリップを楽しむために必要となる
ベーシックなアイテムを中心に紹介していきます。
前半は初心者にも扱いやすい基本的な器具をセレクトしました。
後半ではさらにコーヒー道を究めるためのアイテムもピックアップ。
それでは早速みていきましょう!
ペーパードリップに必要な基本のアイテム
ペーパードリップはコーヒーの抽出方法として広く普及しているので、
道具も手に入りやすく手軽に始められます。
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本格ペーパードリップコーヒーの淹れ方 | 画像付きで解説
ドリッパーやサーバー、ドリップポットは、
シンプルな機構と形状なので、
故障したり破損することはなかなかありません。
ミルは手動にしろ電動にしろ機構が複雑なので、
メンテナンスと清掃がしやすいモノを選ぶとよいかもしれません。
定期的に購入が必要となる消耗品は、
コーヒー豆とペーパーフィルターとなります。
コーヒー豆は、
量り売りをしてくれるコーヒーショップや通販の定期コースを利用することで
比較的安価にクオリティの高いモノを調達できます。
ペーパーフィルターは、
スーパーやコンビニ、100円ショップの店頭などで販売されていることが多く、
もちろん通販で調達することも可能です。
コーヒー豆
コーヒーは淹れ方で味や濃度が変化しますが、
最も重要な美味しさの決め手は、
コーヒー豆そのものの品質と鮮度です。
焙煎したての新鮮なコーヒー豆を用意しましょう。
焙煎日がわかるショップで
挽かずに豆のままで1ヶ月程度で消費できる分量を購入するのがオススメです。
購入したら密閉した容器に入れ、
冷暗所で保存しましょう。
コーヒー1杯分(約150cc)を抽出するために使用する
コーヒー豆のおおよその目安は10〜14g程度となります。
オススメのコーヒー豆
自宅でレギュラーコーヒーを楽しむなら、
プロの焙煎士がローストしたスペシャルティコーヒーがオススメです。
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コーヒー豆通販のおすすめ 3 選 | 飲んで試した!!
また下記の通販可能なコーヒーショップでは、
お得な初回セットや便利な定期コースが用意されています。
ドリッパー
サーバーやカップの上に設置して、
コーヒー豆をお湯で濾過して抽出する器具です。
紙製のフィルターを装着して使います。
1杯分だけ淹れると蒸らしや抽出がうまくいかない可能性が高くなるので、
4人分まで淹れられる容量のドリッパーで複数杯分淹れるのがオススメです。
ペーパーフィルターはオイル成分を通さないので、
ドリッパーがひどく汚れることはありません。
使用後は流水で軽く濯ぐか、
着色が気になるなら少量の台所用洗剤を含ませたスポンジ等で洗いましょう。
洗浄後はよく乾燥させて保管します。
形状や素材、穴の数、穴の状態、溝のデザインが異なる様々なドリッパーが存在します。
代表的なドリッパーにはカリタ式、メリタ式、ハリオ式などが挙げられます。
カリタ式
逆台形型で底部に3つの小さな穴が開いています。
入手しやすい逆台形のペーパーフィルターを使用します。
蒸らした後に数回にわけて注湯する透過法で抽出するので、
安定して淹れるためにはある程度の慣れが必要です。
メリタ式
逆台形型で底部に1つの小さな穴が開いています。
入手しやすい逆台形のペーパーフィルターを使用します。
蒸らした後に一度に分量のお湯を投入する浸漬法で抽出するので、
初心者でも安定した味のコーヒーを淹れられます。
ハリオ式
逆円錐型で底部に大きめの穴が開いています。
逆円錐形のフィルターを使用します。
蒸らした後に数回にわけて注湯する透過法で抽出するので、
安定して淹れるためにはある程度の慣れが必要です。
オススメのドリッパー
カリタ、メリタ、ハリオのドリッパーは広く普及しているので、
ペーパーフィルターも入手しやすくオススメです。
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カリタ、メリタ、ハリオのドリッパーの違いを紹介 | コーヒードリッパーの選び方
ペーパーフィルター
コーヒー粉を濾過する紙製のフィルターです。
ドリッパーに装着して使います。
ドリッパーの容量によってフィルターの大きさも異なるので、
適したサイズのフィルターを用意しましょう。
カリタやメリタ、ハリオなどのドリッパーでは、
純正の専用ペーパーフィルターが販売されています。
カリタやメリタのドリッパーで使う逆台形のペーパーフィルターは、
ある程度互換性があり、サードパーティー製の製品も販売されているので
入手難度がもっとも低いというメリットがあります。
ハリオのドリッパーで使う逆円錐形のペーパーフィルターも
大型のスーパーやホームセンター等で見かけることが多く、
通販でも容易に手に入ります。
またペーパーフィルターには薄茶色の未晒しの紙を加工したものと、
漂白した白い紙を加工したものがあります。
未晒しフィルターは環境に優しいですが、
若干紙の匂いが残ると言われており、
気になる場合はドリッパーにセットした段階でお湯をかけると
匂いが流されて気にならなくなります。
漂白したフィルターは紙の匂いはありませんが、
未晒しに比べて若干値段が高くなります。
使用後はゴミとして破棄します。
オススメのフィルター
最適解を求めるならメーカー推奨の専用フィルターを使うことをオススメします。
メーカーが自社の製品に合わせて研究開発したフィルターなので
想定された抽出に近づけることができます。
サーバー
ドリッパーから抽出されたコーヒー液を受けて貯める容器です。
上部にドリッパーを直に載せて使うことができます。
陶器製のドリッパーを直に載せた場合、お湯を投入すると結構な重量となるので、
サーバーは大きめのほうが安定します。
コーヒーの抽出後はフタをして保温することができ、
コーヒーが冷めた場合は電子レンジで加熱できるものもあります。
コーヒー以外のものの保存に使用すると匂いがつく可能性があるので、
サーバーはコーヒー専用にするのが無難です。
使用後は流水で軽く濯ぐか、
着色汚れが気になるなら少量の台所用洗剤で洗いましょう。
洗浄後はよく乾燥させて保管します。
サーバーの多くはガラス製品なので、
取り扱いには注意しましょう。
オススメのサーバー
ハリオV60 コーヒーサーバー 700mlは5杯分までの容量を保存できるので、
4人用のドリッパーのサーバーとして最適です。
電子レンジでの温めに対応しているのも嬉しいポイントです。
ドリップポット
ドリッパーの中のコーヒー粉にお湯を投入するためのポット(ケトル)です。
ツルのような曲線状で細い注ぎ口が特徴で、
ハンドドリップしやすい専用器具です。
直接お湯を沸かして使ったり、
ヤカンで沸かしたお湯を移し替えて使います。
持ち手が金属のポットを直火で沸かす際には、
やけどに注意が必要となります。
持ち手が樹脂製の場合は、
火にかけるときに樹脂部分が溶けないように注意する必要があります。
ドリッパーの容量に適したドリップポットを用意します。
水以外のモノを沸かすのに使うと匂いの原因になるので、
水のみ使用するようにしましょう。
使用後はよく乾燥させて保管します。
オススメのドリップポット
ハリオV60 ドリップケトル ヴォーノは定番のドリップポットです。
工作精度が高くカッチリとした作りなので、安定した注湯が可能です。
ツルのような注ぎ口と絶妙なバランスの持ち手により、
ゆっくりと細くお湯を注ぐことができます。
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ドリップケトルの使い方 (HARIO (ハリオ) ドリップ ケトル ヴォーノ)
ミル(グラインダー)
コーヒー豆を挽いて、細かく粉状にする器具です。
コーヒー豆を砕かずにお湯をかけてもほとんどコーヒー液は抽出されません。
ミルで粒状にすることによって適度な濃度のコーヒーを淹れることができます。
淹れる直前にコーヒー豆を挽くことで、
新鮮なコーヒーを楽しむことができます。
ハンドルを手動で回して挽くタイプと、
電動モーターで挽くタイプのモノがあります。
適度に清掃が必要なのでメンテナンスをしやすいものがオススメです。
古い豆が残っていると雑味の原因になるのでこまめに清掃しましょう。
オススメのミル
ハリオ 手挽き コーヒーミル セラミックは臼の部分が錆びることがないので
イヤな金属臭が粉に移ることがありません。
また簡単に分解できるのでメンテナンスがしやすいのも利点です。
カリタ 電動コーヒーミル CM-50は機構がシンプルなので取り扱いやすく、
短時間でペーパードリップに適した粒状の粉を用意できます。
一度に50gまで挽けるので、複数杯淹れる際にも安心です。
コーヒー道を極めるための道具
上記の基本的なアイテムに加えて、
これから紹介する器具があれば、
より安定して高品質なペーパードリップを実現できます。
またスペシャルティコーヒーを十二分に楽しむための、
アイテムも紹介します。
家庭用臼歯電動ミル
大型の臼歯を電動モーターで回してコーヒー豆を挽く器具です。
臼歯なので熱が発生せず、
コーヒーの香りが損なわれません。
業務用と同等の構造と性能なので、
様々な粗さに挽くことができ粒度も揃います。
オススメの臼歯電動ミル
カリタ ナイスカットミルは人気のあるロングラン製品です。
粉の粒度をダイヤルで簡単に細かくセッティングできるので、
淹れる直前にサッと挽くことができます。
メンテナンスも簡単に行うことができ、
長い間使えると評判のアイテムです。
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ナイスカットミルのレビューと使い方を紹介
電気ケトル
電気でお湯を沸かすケトルです。
沸騰したお湯をドリップポットに移し替えると、
抽出に適した温度のお湯を用意できます。
注ぎ口がツル状の細口であれば、
そのまま注湯に使えます。
コンセントさえあれば
場所を選ばずお湯を沸かせるのが強みです。
オススメの電気ケトル
ラッセルホブズ 電気カフェケトルはデザインの美しさが目を引く
人気の電気ケトルです。
注ぎ口がドリップポット同様にツル口の形状となっているので、
そのまま注湯に使えます。
ドリップスケール
デジタルの計りとタイマーが一緒になった専用器具です。
美味しいレギュラーコーヒーを淹れるには、
材料の容量と抽出の時間の管理が重要となります。
計りで豆の容量や注湯したお湯の量を計測し、
タイマーでは蒸らしや抽出の時間を管理します。
オススメのドリップスケール
ハリオV60 ドリップスケールは価格と機能のバランスのとれた、
プロも使用する使いやすさが魅力の製品です。
計量器とタイマーがシンプルにまとめられており、
コーヒーの抽出に必要な機能を十分に備えています。
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ドリップケトルの使い方 (HARIO (ハリオ) ドリップ ケトル ヴォーノ)
デジタル温度計
スティック状のセンサーを物体に差し込んで温度を計測します。
お湯や抽出液の温度を管理するのに便利です。
抽出の際のお湯の温度を把握しておくのは重要です。
またカップに注がれたコーヒーの温度も計測しておくと
安全に美味しくいただくことができます。
室温が一定ではない環境では、こまめに温度を計測することで
安定したドリップにつながります。
オススメのデジタル温度計
タニタ スティック温度計 TT-533は
コストパフォーマンスに優れた温度計です。
防滴使用なので熱湯に差し込んでも、
湯気で故障する心配はほとんどありません。
ボタンのしっかりとしたクリック感など、
タニタ製の安心感があります。
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コーヒーの抽出温度を徹底管理する方法 | タニタのスティック温度計
ステンレスフィルター
ステンレス製のフィルターでコーヒー粉を濾過して抽出する器具です。
ペーパーフィルターが必要ないので経済的でエコなのが特徴です。
フィルターの目が粗いのでコーヒーオイルを抽出でき、
スペシャルティコーヒーを楽しむのに便利です。
お湯を通しやすいので抽出には細心の注意を払う必要があります。
オススメのステンレスフィルター
E-PRANCE ステンレスフィルターはスタンドが付属しているので、
ペーパーフィルター用のドリッパーと同じ要領で使えます。
蜂の巣状のメッシュのデザインも美しく、
使用する楽しさがあるアイテムです。
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ステンレスフィルターの使い方・お手入れの方法 | E-PRANCE ステンレスフィルター
フレンチプレス
粗く挽いたコーヒー豆とお湯で抽出する器具です。
分量の熱湯を注いで4分ほど待つという浸漬法で抽出するので簡単ですが、
粗く挽いた分、若干多めのコーヒー粉を投入する必要があります。
ペーパーより粗い金属製のフィルターで濾過するので、
コーヒーオイルを抽出でき、
スペシャルティコーヒーの味わいを損なわずに楽しめます。
オススメのフレンチプレス
ボダムのフレンチプレスは世界中で愛されています。
シャンボールは見た目もオシャレで、インテリアとしても人気があります。
耐熱ビーカー部とスタンド部を分離できるので、
メンテナンスが簡単なのもオススメできる点です。
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フレンチプレスの使い方・お手入れ方法まとめ | Bodum CHAMBORD (ボダム シャンボール)
まとめ
コーヒー好きな方や趣味としてコーヒーを始めようと考えている方は、
これらのアイテムを使って、
本格的なペーパードリップを始めてみてはいかがでしょうか。
インスタントコーヒーとはひと味違う、
香り高く複雑なフレーバーのレギュラーコーヒーを楽しめるはずです。
もっとコーヒー道を究めたいなら様々な器具を試してみるのもオススメです。
ドリップスケールや温度計を使うと、
ハンドドリップを安定させることにつながります。
フレンチプレスではペーパードリップとひと味違う体験ができます。
本記事を参考に、ぜひ充実したコーヒーライフを満喫してください!