「1日に何杯もコーヒーを飲んでしまうけど、これって飲みすぎかな?」と不安に思う方は多いのではないでしょうか。
その一方で、カフェインの過剰摂取が原因によって引き起こされる体調不良や、時に重篤な症状を引き起こすカフェイン中毒は、どのような場合に起こるのかはあまり知られていないのではないでしょうか。
そこで今回は「過剰摂取とはどの程度なのか」「過剰摂取時の症状」「カフェイン中毒の症状や危険性」などについて紹介していきたいと思います。
1日コーヒー3杯が目安!過剰摂取の症状は?
当サイトで主に取り上げているコーヒーはもちろんのこと、緑茶、紅茶、エナジードリンク、チョコレートなどにも含まれるカフェイン。
味が好きだからとよく口にすることもあれば、眠気覚ましにと利用する人も多くいるでしょう。
一方で、カフェイン摂取のしすぎは体調にも影響するので注意が必要です。
まずは具体的に、適切な摂取量を知っておきましょう。
厚生労働省のカフェインの過剰摂取に関するQ&Aによると、さまざまな機関がカフェインの過剰摂取について注意喚起をしているとし、
摂取量の目安としてカナダ保健省が紹介する「健康な成人で1日400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)」を例にあげています。
それを超えて摂取する場合には、過剰摂取時に体調不良が引き起こされる可能性が高まると考えられます。
ただし、カフェインへの耐性は体格や体質による個人差があり、体重に比例して一度に許容できるカフェインの量は多くなり、特に小柄な方は1日400mgでも体調影響が懸念されます。
カフェインに敏感な体質の場合もあるため、摂取することによって体調に変化を感じる場合には、意識的に摂取量を減らすことが大事になります。
カフェイン過剰摂取による症状
胃痛
貧血
めまい
心拍数の増加
興奮
睡眠の質の低下
下痢
吐き気
このような症状を感じるようであれば、カフェインの過剰摂取を疑い、摂取量を控えて様子を見ましょう。
死の危険も!カフェイン中毒の症状とは
カフェインの過剰摂取は、時にカフェイン中毒を引き起こします。
カフェイン中毒とは具体的にどのような症状なのでしょうか?
軽度な症状
「カフェイン過剰摂取による症状」が徐々に現れ始め、カフェインを摂取しないことによる不安などを感じたりします。
重篤な症状
短時間に過剰なカフェインを摂取した場合、軽度な症状に加え、興奮や不安といった精神症状も現れます。
稀ではありますが、最悪の場合死に至ることもあります。
実際に日本で起きている急性中毒は、カフェインを含む眠気防止薬 (錠剤) やエナジードリンクの過剰摂取によるものがほとんどです。
それぞれの使用方法や摂取に関する注意をよく理解したうえで使用・摂取することはもちろんのこと、カフェインで解決できない眠気や疲れがある場合には休息を取ることが一番です。
意外とカフェイン中毒の怖さを認識していない人は多く、実は非常に危険なもので、カフェインを多く摂取している自覚がある方はすぐに習慣を改めたほうがよいでしょう。
カフェイン中毒を防ぐために、今すぐできること
カフェインの過剰摂取や中毒症状に不安はあるものの、特にコーヒーは適切な量を摂取する分には抗酸化作用やさまざまな疾患リスクを下げるものとして健康効果も期待できます。
自分なりのコーヒーとの付き合い方を決めて楽しく飲むことが大切です。
①1日の適切な摂取量を理解し「マイルール」を作っておく
健康な成人で1日400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)程度が目安となるため、ついつい飲み過ぎてしまう人は「どんな時に飲むのか」を自分のなかで決めておくと良いでしょう。
「朝の一杯は必ず飲む」「昼食後は眠くなるから、13時に飲む」「20時の残業を超える時に飲む」というように、自分の生活リズムに合わせてどのような時に飲むのかというルールがあると、ダラダラとたくさんコーヒーを飲むことを防ぐことができます。
②デカフェ製品を利用する
また「カフェインが入っていなくてもいい!あの香りがあるだけでリフレッシュできる!」という場合は、デカフェ製品を利用するのも1つの手段です。
デカフェとは、本来コーヒーに含まれるカフェインを事前に抜き取る処理をした製品を指し、カフェインレスコーヒーと呼ばれることも多いです。
香りは少々通常のコーヒーには劣りますが、過剰摂取を防ぐための代替手段の1つとして大変有効です。
カフェインの摂取を控えたい妊婦の方や、体質的にカフェインの耐性が弱い方なども、デカフェであれば安心してコーヒーを楽しむことができます。
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