親友から、アムウェイをしつこく勧誘された体験談です。
友人は中学の同級生
勧誘してきたのは地元の中学・高校と一緒だった同級生 (♀) でした。
異性ですが付き合ったりなどはなく、一緒に遊んだりした仲です。
友人は大学進学で先に上京しており、私が就職で上京した際に久しぶりに会いました。
ちょっと様子がおかしいぞ
ご飯を食べながら、友人が嬉しそうに語ります。
「わたし、自分のビジネス始めたんだよねー♪ アムウェイっていうの♪」
ボク
「へぇ」
友人
「よかったら、一緒にやってみない?」
ボク
「よくわからないから考えておく」
この日は、この程度。
リーマン成り立てのボクには、就業以外の稼ぎ方がイマイチわかりませんでした。
田舎あがりのボクにはアムウェイの存在すら初耳でした。
本格的に勧誘が始まる
1ヶ月後くらいに再びご飯食べることになりました。
「こないだ話した件なんだけど、考えてくれた?」
ボク
「よくわからないからやめておくわ」
友人
「えぇ、どうしてそういうこというの!! (怒)」
「私は親友だからこそ誘ってるんだよ。本当は秘密にしておきたいけど友達だから教えてるんだよ!!」
「ちょっとがんばっただけで、家賃分の副収入得られたら、それって幸せなことだと思わない?」
宗教勧誘みたくなってきましたね。
この間、アムウェイの素晴らしさや経営理念を 2 時間くらい聞かされます。
- 経営者だけでなく下の人にも利益がちゃんと配分されるシステムになっている
- ねずみ講ではない、法的に問題はない
- アムウェイで扱っている商品は、どれも価格以上の価値がある素晴らしいものばかりそれを使って生活するだけでも豊かになれる
- お金に縛られる人生って辛くないか、アムウェイをやればそんな人生から抜け出せる
アムウェイ本社へ
しばらくしてまた会うことに。この辺から会うのが億劫になってきます。
集合場所は渋谷でした。
「先に行きたい場所あるんだけど、寄ってもいい?」
ボク
「ええで」
そうなんです、
アムウェイ本社に連れていくために、渋谷集合にされたんです ○| ̄|_
「ここがアムウェイのビルなの♪ すごく立派なビルでしょ」
ボク
「(謀られた・・・)」
なんとかビルに入ることは回避しつつ、早く帰りたいと思いつつ、ご飯を食べに向かいます。
上級会員が登場
「今日は、会わせたい人がいるんだけど、どう?? 私の上の人で、素敵な人なんだよ。その人の話聞いてみない?」
ボク
「えぇ!? ちょっとそれは困るわ。そんな人と会うつもりで来てないし」
断ったものの、友人の携帯電話が鳴りました。
「ごめーん、その人来ちゃったらしい。会うだけでもいいでしょ? 迎えに行ってくるからちょっと待ってて!!」
ボク
「(困った (;´Д`))」
上の人は、マルチの上の階層にいる人 (上級会員) のことですね。
サーファー登場
友人が上級会員を連れてきました。
ガングロでサーフィンしてそうな人です。
「お、○○ (友人の名前) の言う通り、エネルギッシュな奴じゃん!」
友人
「でしょ、でしょ♪」
ボク
「・・・」
エネルギッシュなんて言われたのは、人生でこのときが最初で最後です。
このあと、サーファーからもアムウェイの素晴らしさを延々と語られました。
- もっといい家に住みたくないのか!?
- 男ならもっと野望を持て!
- 会社勤めだけの人生なんてつまらないぞ
- 自由を手に入れれば、海沿いに住んで、朝起きてサーフィンする生活ができる
- 俺はいまそんな生活だ
予想通りサーファーでした (笑)
男相手ならサーフィンの話すれば食いつくと思っているんですかね。浅はかです。
他人にこんな言われても、不愉快なだけです。
ボクは終始「へー」「ふーん」と相槌をうっていただけです。
30 分ほど話し終えるとサーファーは次の予定があるらしく、颯爽と店を立ち去ります。
上級会員という割には奢ってくれませんでした。
「他にも入会したい奴がいてな! 毎日忙しいぜ」
「他にも」の「も」にはボクも含まれているのでしょうか (・ ・?)
アムウェイの商品を購入してみる
アムウェイの売り子 (ディストリビューター) はお断りしたのですが、
買い物専用の会員 (ショッピングメンバー) にだけ登録しておきました。
ショッピングメンバーは、ディストリビューターの紹介でのみなれる会員です。
もちろん友人の紹介で登録しました。
ボクが買った分のいくらかは友人にペイされるということです。
せっかくなので、試しにいろいろ買ってみました。
気に入らなかったら返品できると、友人が力説していましたので。
- 化粧水買う > 刺激強いので返品
- 美容液買う > 刺激強いので返品
- 乳液買う > 刺激 (ry
「ちょっと、あんた返品しすぎ!! ひやかしならやめてよね (怒)」
電話で怒られました。
見込んでいた売上が確定されなかったから怒っているのでしょう。
「あの化粧品、強すぎてピリピリするんだよね^^;;;;;」
友人
「それは好転反応といって、今まで肌に溜まってきた悪いものをアムウェイの化粧品が排出しようとして、一時的に悪くなっているように見えるんだよ」
「使い続ければきっとよくなるから!」
薬事法にひっかりそうな発言ですが、こんなことを言ってもらうためにディストリビューターが存在するんでしょう。
もちろん友人の忠告は無視しました。
その後
アムウェイの一連の件があり、
友人とはギスギスしてしまい、あまり会うこともなくなりました。
というかボクが会うのを避けていたのですが。
その後の友人は、鳴かず飛ばずの成果だったようで、
風の噂では、地元に戻ってお見合い結婚したとのことです。
ネットワークビジネスって難しいですね。
他にももう 1 人
この記事の話と同時期に、某 mixi 見ていたら、
中学の同級生が「この鍋買わない? 定価より安くするよ!」という書き込みしていました。
それがアムウェイの鍋だったというね。
沼に引きずり込まれた輩が、もう 1 人いたとさ。
ちなみに、その同級生はこいつです。