- ブログの PV が伸びない・・・
- PV を伸ばすにはどうしたらいいのか・・・
といった方向けに 「Ahrefs」というツールを利用したブログ解析の事例を紹介していきます。
この記事をきっかけに、
- サイト解析の例
- 有名サイトの現実
- サイトのアクセスが少ない原因
など、知っていただけたらと思います (=゚ω゚)ノ
注意ポイント
この記事ではあくまで Ahrefs の結果ベースでお話するので、Google SEO と必ずしも一致するわけではないことご了承ください <(_ _)>
「Ahrefs」とは
https://www.incapsula.com/blog/most-active-good-bots.html
Ahrefs は Ahrefs 社から提供されている SEO ツールで、Ahrefs bot のアクティビティは Google に次いで世界 2 位!!
※Yahoo よりも高い
そのため、信頼性の高い SEO 分析ツールとして愛用されまくっています。
Ahrefs の機能
- Site Explorer
- Content Explorer
- Keywords Explorer
特に有用なのが「Site Explorer」です。
Site Explorer に URL を入れてあげると、
- DR (Domain Rating): サイト人気度 (100 点満点)
Ahrefs’ SEO Metrics (DR) - UR (URL Rating): ページ人気度 (100 点満点)
Ahrefs’ SEO Metrics (UR) - サイトが取れているキーワード数 / キーワード名
- 被リンクの数 / 被リンク元 / どんなテキストでリンクされているか
- SNS シェア数
などなど、サイト情報がゴッソリ表示されます。
まさに丸裸状態で、数値化されたサイトコンディションをチェックすることができます。
サードパーティのツールなので、あくまで目安ではありますが、個人的には Google Search Console と概ね一致しているので、Ahrefs の精度はかなり高いと感じています。
ちなみに、自分のサイトだけでなく、インターネット上の全てのサイトを分析することができるため、
- 稼げている人がどんなキーワードを主力としているか / 主力ページはどれなのか
- 「俺は大儲けしている!!」と自称している人が本当に稼げているのか (笑)
といったように、競合分析にも利用することができます。
お値段は約 1 万円 / 月とだいぶ高いのですが、ここまで優秀な SEO ツールは他にはないのでかなりお世話になっています。
Ahrefs の使用例
では、実際に Ahrefs の画面をみてみましょう (=゚ω゚)ノ
解析対象サイト
- てっぺのマネーハック.INFO
※当ブログ - CHANGE THE CONSUL
※運営者: 服部さん (@FACTDEAL)
当ブログの Ahrefs 診断結果
服部さんブログの Ahrefs 診断結果
上記が Ahrefs のダッシュボードになります。
赤で囲ってる箇所を見ると、ざっとサイトコンディションをチェックすることができます。
当ブログ | 服部さん | |
DR (サイト人気度) | 31 (100 点満点) | 20 (100 点満点) |
UR (ページ人気度) | 26 (100 点満点) | 22 (100 点満点) |
参照ドメイン (紹介してくれているサイト数) | 96 | 78 |
オーガニックキーワード (検索表示されるキーワード数) | 2.6 K | 5.5 K |
DR と UR
DR がボクのほうが強いのは、ブロガーという属性もあり、他のブロガーさんからリンクをもらいやすいおかげでしょう。
※専門サイトの場合、他のサイトから紹介されづらいので DR は上がりづらいです
DR 20 と 31 という数字ですが、個人サイトでは高いほうです。
※中小企業のサイトくらい
【参考】有名サイトの DR
95 | |
Yahoo! JAPAN | 93 |
Apple | 97 |
まだ東京で消耗してるの? | 71 |
今日はヒトデ祭りだぞ! | 56 |
マサオカブログ | 39 |
※2019 年 2 月 26 日時点
DR の場合、評価基準が被リンクであるため、極端な話、インフルエンサーと仲良くなってリンク送りまくってもらえれば簡単にあげることができます。
ただし、それに本人の能力が伴っていない場合、DR (権威性) は高いものの UR (記事質) が低いというアンバランスなサイトになってしまいます。
当たり前ですが、DR だけを追うのでなく、評価される記事を書く能力もしっかりと向上させる必要があります。
アクセス数で伸び悩んでいる人の多くは、DR・UR 供に測定不能値あるいはゼロに近いケースがほとんどです。
つまり、検索エンジンに認識すらしてもらえていない状態ということですね。
※言い方を変えると、スタート地点に立ってすらいない
記事数が少ないのに「アクセスが少ない・・・」と悩んでいる人は特にこの傾向が強いです。
この場合「とにかく記事を書け!」としかアドバイスのしようがなかったりします・・・。
記事がないのに PV 少ないと悩んでも「そりゃそうだろ」ってことです。
アクセスに伸び悩む人は、まずは自分のサイトがそもそもサイトとして成り立っているかを現状把握するところから始めましょう。
「SEO」連呼する人ほど、記事書いてないよね

ここまで見てきて10万PVを継続できるブログ運営主の大体のイメージとしては
・2年くらい運営できる
・その過程で200〜400記事くらい書ける
・1記事3000文字くらいキープできるというところでしょうか。
有名ブロガー 100 人のブログを解析した、すさまじい方がいらっしゃいます (((( ;゚Д゚)))
サイト内に添付されている pdf ファイルに、100 ブログで使っているサーバーやテーマ、記事数なども載っているので、これを見て自分の作業量不足と向き合ってみてはいかがでしょうか (笑)
10 万 PV プレイヤーのブログは平均 850 記事らしいよ!

オーガニックキーワード
対して、オーガニックキーワードは服部さんの方が多い理由は「検索する人の役に立つ記事が多い」「深く掘り下げた記事が多い」これです!!
ボクの場合、日記ブログのスタートだったこともあり、記事数多いものの、雑記という名の役に立たない記事がほとんどなのです (笑)
「他者に向けての記事 / 自己満足の記事」の違いがここに現れていますね。
また、下部の「オーガニックキーワード」のグラフを見ると、
- いつブログを始めたのか
- 上昇傾向なのか / 下降傾向なのか
- ペナルティくらったのか
などが分かります。
例えば、ボクの場合、ずっと上昇傾向だったものの、2018 年 1 月から下落傾向になっています。
取れているキーワードの総数も減っていますし、高順位キーワードも減っているので、アップデートなどの要因で低品質サイトと再評価された可能性があります。
このように、なんとなく「PV 減ったな・・・」だけで済ますのでなく、解析ツールで、
- どのキーワードに変化があったのか
- どの記事に変化があったのか
といったことを把握しつつ、
- SNS などで検索のトレンドをキャッチする
ということを習慣づければ「何が要因でアクセスが増えた / 下がったか」が推測できるようになります。
ドメインパワーは存在しない

ワイ知ってるで、DR ってドメインパワーのことやろ
はい、残念!!
間違いですぅ

「ドメインパワー」よく聞くワードです。
WEB サイトの権威性を表現するためによく使われているようで、SEO を語った note なんかで見かけますね。
なぜか間違えて固ツイを消してしまった…(いいね、コメントしてくれてた沢山の方、ごめんなさい😭)
もう一回あげときます…。#世界一わかりやすいSEOの教科書
・2週連続最もスキされたnote!
・Google砲を受けました!
・1000スキ超え!https://t.co/XIW9tzKpJ9— マルーン (@maroooooooooon6) 2019年2月19日
ドメインパワーとは、「サイトの持つ力」のことです。
ドメインパワーの高いサイトはGoogleから高く評価されているため、書いた記事が上位表示されやすいです。
そのため、全く同じ内容の記事を書いたとしても、ドメインパワーの高いサイトなら上位表示されるが、ドメインパワーの低いサイトだと上位表示されないということがよくあります。
ドメインパワーは以下のような条件を満たすと高くなっていきます。
・サイト開設後、一定期間が経過していること
・継続的にサイトへのアクセスがあること
・被リンクが得られていることこれらの条件を満たしていくうちに、徐々にドメインパワーは高まっていきます。
ここで気をつけたいのは、
Google にドメインパワーという指標は存在しない
ということです。
Another point Google's John Mueller made in the hangout from earlier this week at the 42:47 mark was that Google does not have a "website authority score." He said "we don't have anything like a website authority score."
上記は、YouTube チャンネル「Google Webmasters」での発言です。
和訳「ウェブサイトの権威性を示す指標はないよ」
Google 公式が「ない」と言ってる以上、ドメインパワーは存在しないのです\(^o^)/
ということで、上記で引用した「世界一わかりやすいSEOの教科書」の
ドメインパワーの高いサイトはGoogleから高く評価されている
が、何の裏付けのない空論だということが理解いただけたのではないでしょうか。
ドメインパワーと Google SEO の関連性を語る場合、仮説・検証した上で公式の主張を論破する必要があるわけです。
Ahrefs の「DR (Domain Rating)」、Moz の「Domain Authority」などはドメインパワーのことを指しているように見えますが、これはツールが独自観点で算出しているものなので、あくまで目安と考えておくのがベターです。
ドメインパワー (仮) は非公式の値なのです

- Domain Rating (DR) shows the strength of a target website’s backlink profile on a logarithmic scale from 0 to 100, with latter being the strongest.
- Google has repeatedly denied using any domain‐wide link metrics in their ranking algorithm, so this metric is not based on any known math behind Google.
- However, it does work in a similar way to the original PageRank calculation
Ahrefs では DR の計測方法が明確になっており、被リンクによってスコアリングされると定義されています。
和訳「Google は無いって言ってるけど、PageRank と似たような計算方法で Ahrefs は DR を算出しているよ!」
※PageRank: 2016 年以前にあった Google 独自の Web サイト評価指標
ということで、
「Google は否定しているけど、さすがにあるだろう」
と、信じ続けられているのがドメインパワー (仮) なわけです。
都市伝説みたいなもんですよ ( ・ㅂ・)و ̑̑
ボクは、ドメインパワー (仮) あると思います (^p^)
インデックスの早さなんかは、新規ドメインと中古ドメインで明らかに違いますからね (体感)
ドメインパワー (仮) はありまぁす!

Ahrefs で「ブログはオワコン」言ってる人のブログを解析してみた

ブログはオワコン!!

これからは Youtube の時代!!
2018 年の年末あたりから、こんなことを仰るブロガーさんが増えてきたような気がします。
ボクはまったくそうは思わなく、ブログはブログなりのメリットがあるので、全然オワコンじゃないと思うんですよねー。
ということで、「オワコン」と言っている人の中から 1 名をランダムに抽出し、ahrefs でその方のブログコンディションを解析してみました (=゚ω゚)ノ
その人のブログ状態をみたら「ブログオワコン」の真意が分かるのではないかと思い・・・ (`・ω・´)
厳正なる抽選の結果、解析対象はイケダハヤトさんの「まだ東京で消耗してるの?」に決まりました ( ・ㅂ・)و ̑̑
それでは Ahrefs でサクッと見ていきましょう (=゚ω゚)ノ
イケダハヤトさんの Ahrefs 診断結果
当ブログ | 服部さん | イケダハヤトさん | |
DR | 31 | 20 | 71 |
UR | 26 | 22 | 19 |
参照ドメイン | 96 | 78 | 3.52 K |
オーガニックキーワード | 2.6 K | 5.5 K | 74.2 K |
格が違いますね (^p^)
DR 71 ってな、ちょっとした大企業クラスです。
※サイバーエージェント社の DR は 78
ただし、DR 71 に対して、UR が 19 と非常に低い値になっているのが気になるところです。
Both internal and external links are taken into account when calculating this metric
Ahrefs 公式によると、UR (URL Rating) は、内部リンク・外部リンクを考慮して計算されるらしいので、
- サイト内の内部リンク施策不足
- 外部サイトから単体記事が紹介されていない
- サイト設計されていない
といったことが、原因で低 URL 現象に陥っていると推測できます。
被リンク状況をチェックしてみましょう。
イケダさんのブログに対してリンクを送っているサイトは 3,500 あるものの、半分 (1,620) がトップページの紹介です。
これはおそらく、他サイトで取り上げられる際、記事単体はあまり紹介されず、イケダさんの存在自体が取り上げられることが多い傾向のためと考えられます。
次にオーガニックトラフィック (検索流入) の推移です。
2017 年 1 月をピークに下落傾向にあります。
現在 (2019 年 2 月) はピーク時の 1/3 にまで落ち込んでいます (´・ω・`)
※あくまで Ahrefs の分析結果です
検索流入のうち、「まだ東京で消耗してるの?」の主力キーワードも見ていきましょう。
本人関連ワードばかりだ・・・

「これについて知りたい!」と検索して辿り着くというより、イケダさん本人に興味があって訪問している方が多いようです。
それにしても「イケダハヤト」「イケハヤ」を足して、月間検索ボリューム 15 万ってすさまじいですね・・・。
「イケダハヤト」「まだ東京で消耗してるの?」といった本人関連ワードを除外して、主力ワードを見直してみましょう。
う、うーん。
途端に主力ワードのボリュームが減ってしまいました (´・ω・`)
しかも、あまり稼げなさそうなキーワードばかりである。
「まだ東京で消耗してるの?」まとめ
- サイト自体の権威性はものすごく高いが、記事はほとんど評価されていない模様
- 検索流入は全盛期の 1/3
- 主力ワードはイケダハヤトさん自身
- 自分関連ワードを除くと、主力ワードのマネタイズ要素は薄い
注意ポイント
この解析結果は Ahrefs という分析ツールを利用したものなので、あくまで推測の域になります。
「ブログはオワコン」まとめ
Ahrefs で解析した結果、ブログがオワコンというよりも、単にイケダハヤトさんのブログがオワコンだったようです (^p^)
「ブログはオワコン」でなく、
「(自分は) ブログで稼ぐのは難しくなってきたから、(自分の) ブログはオワコン」
という表現が正しいのではないでしょうか。
主語と修飾語を削りすぎですね。
- SEO依存のブログは厳しい。
- 検索結果からユーザーがブログに流れてくることは減る。
- 人は動画のような「情報量の多いコンテンツフォーマット」を好む。
- テキストを読む人は減っているし、今後も減っていく。
- ブログは閲覧までのパスが遠い。コンテンツはプラットフォーム上で消費されるようになる。
- 広告予算もブログ以外にシフトしていく。アフィリエイト予算を削って、動画広告に流れた広告主は実際いる。
ぼくら、もう小説って読まないじゃないですか。
俳句も読まないですよね。一部の趣味としては残ってますが、99%の人は接触しないコンテンツになっています。
長期で見ると、ブログも「小説」や「俳句」のようなマイノリティな表現手段になっていくんです。
ブログオワコンの理由を諸々おっしゃってますが、ブログ以外の表現方法 (動画や画像) が増えてきたことにより、ブログが廃れるというよりは「発信メディアの適正化が進んでいる段階」が適切かなぁと思います。
文字は文字なりの需要あると思うんですよね。
仕事中のネットサーフィンでは記事は読めるけど、動画は観れないとか(=゚ω゚)ノw
ブログと動画って手段の違いだけなので、オワコンって表現は違うでしょう。
なぜすぐに敵対関係したがるのだろうか。— てっぺ (@teppesmn) November 6, 2018
メディアが多様化してきているので、「文章発信しか知らない人」からしたらオワコンだろう。
「なんでもブログでやろうとしている」のが間違いなのであって、
ジャンル・コンテンツの発信方法がブログと最適ならブログ最強だろう (=゚ω゚)ノせっかくの動画なのに紙芝居で文字発信オワコン。
— てっぺ (@teppesmn) February 5, 2019
従来のインターネットは文字の伝達手段 (ブログ) しかなかったわけです。
それがモノによっては、動画で伝えたほうが分かりやすく・おもしろくなっただけかなぁと。
文字発信に適した題材を選べばブログは全然オワコンじゃないと個人的には思っております。
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